「仕事できない時間」を視覚化して、心を安定させる

生活の中に仕事の予定を組み込む——それが私の日常です。

仕事は大切で、面白味のあることではありますが、人生のすべてではありません。自分を構成する要素の一部だから。

内容によっては2〜3時間、机の前に張り付いていることもありますが、午前、午後、夜に仕事を細切れに入れる、というスタイルです。

夜は18時半頃に一旦仕事を切り上げ、21時〜22時台から再開することが多いです。

ただ、思い通りにいかないこともあります。

ひとり暮らしであれば自分の時間をコントロールしやすいですが、今はパートナーと猫と3人で暮らしています。

厳密に言うと、猫は私の部屋に住み、パートナーは同物件・同フロア・別部屋に住んでいます(芸能人カップルか、とつっこまれることもあります。思いっきり一般人ですが)。

夕食は会食や用事があれば別々にとりますが、家にいるときは彼の部屋で一緒にとります。

基本的に平日は私が買い出し〜食事作りを担当し、後片付けをして、ついでに入浴も済ませてから、8歩で移動できる自宅に戻ることにしています。

日によりますが、大体18時半〜19時から調理を開始、19時台に食事、20時半頃に入浴、21時半には自分の部屋に戻っていることが多いです。食後にふたりで散歩に行くときは、22時くらいになることも。

ただ、手をつけた仕事が中途半端な状態だったり、あるいは今抱えている仕事を進めたかったりして、20時台には部屋に戻っていたいと、焦りの感情が生まれることもあります。

そんなときは、私がまとう雰囲気がトゲトゲ、口調が殺伐としたものになりがちです。自分の内面を外に出して、罪のない相手を巻き込むのは良くないなと感じていました。

とても忙しい人ではないから時間はあるはずなのに、「時間がない」と心の振り子が悪い方に触れているのが原因です。

自分の時間管理がうまくできていないから、という理由しかないというのに、その苛立ちを撒き散らすのはろくでなし。

では、本当は「時間がある」ことを認識し、焦らなくてもいい状態にするにはどうすれば? と考えていたところ、常に見ているGoogle カレンダー上で視覚的に表現する方法を思いつきました。

18時半〜21時半までの時間を「家事・入浴等」とブロックしておくのです。「18時半〜21時半に仕事をする」発想を持たないようにしました。

その時間は家事・入浴等の生活行為にコミットするのが前提で、もしそれが早く終わればラッキー、くらいの感覚です。

ブロック以外の時間帯に、仕事予定を入れるようにしました。最初からその3時間は仕事をしない・仕事をする時間ではない、と認識していると、ムダに焦ることはなくなりました。

時間を視覚的に捉えることは、私にとって有効なようです。自分のクセを捉えた上で、心地よく生きる方法を模索していきたいです。

Text / Sonoko Ikeda

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「人生が充実する」時間のつかい方