徒歩移動の時間を1on1に充てることがあります。
きっかけは運転中に電話をかけてくる人の存在です。その人とMTGを兼ねた雑談をしていると、移動の時間はコミュニケーションの時間になると気づきました。
私はクルマには乗らず、移動といえば公共交通機関か自転車、徒歩のいずれかなので、歩いているときが唯一電話可能な移動時間です。
それまでは会社メンバーとの1on1(オンラインの場合)といえば、PCの前に立って話すのが恒例でした。
でも、資料を提示して話し合うトピックがなければ、言い換えると雑談がメインの時間であれば、PCの前にいる必要はないなと考えたのです。
そこで、時間帯や話のテーマによっては、移動中に1on1をするようになりました。
PCを見つめているよりも、屋外で刻々と景色が変わっていく中で話す方が、頭がクリアに働くような感覚があります。
じっとして巡りが悪くなっているのに対し、歩いて身体を動かすことで、全身の細胞が活性化しているからだと思います。
いかに電子機器から離れるか、いかに自然と近づくかが、キモになっているように思います。
会社役員・編集の仕事をしたり、こんなメディアを運営したりしていると、そう簡単にPCと距離を置くことはできないのですが……。
「電子機器とときどき離れ、適度な距離感を保つ」くらいのスタンスでありたいです。
クルマ移動でなくても、徒歩移動時間はMTGに充てられることもある——。そう捉えることで、時間の使い道が広がったり、良い話ができたりすると思います。
Text / Sonoko Ikeda