引っ越し中毒。

豊中市に引っ越して半年も経たないというのに、最近物件探しをしていました。

アホだなと思うと同時に、引っ越し中毒の星に生まれたのだろうと確信しています。

現状、私+猫、パートナーは同じマンションの同じフロア、別の部屋に住んでいます。

ひとり+1匹、ひとりなので、それぞれ1LDKの間取りの、いわゆるひとり暮らしサイズの部屋。

8歩で移動できる距離なので、メゾネットタイプ物件の別フロアに、それぞれの個室があるような感じです。

その状態を「ふたりと1匹として、同じ部屋に住む」に変える話が生まれたのです。

今も距離が近すぎて、ほぼ共同生活しているようなモノですが。

また、私は自分のペースが乱れるのがいやなのと、他人の独特な生活音をストレスに感じるのとで、誰かと一緒に住むよりひとりで住む方が断然好きです。「近くに住む」は良いです。

なので、同じ部屋に住む理由は、「一緒に住みたい」から来るモノではありません。

「猫と人間のゾーンを分けたい(今は私の部屋のLDKに猫が住んでいます。個室には立ち入らせません)」「ふたりの合算家賃をもっと下げたい」「今の部屋がドラム式洗濯機を置けないので、置ける部屋に住みたい」「私の部屋の上階の人間が深夜にうるさくて辛い」などの要望から来るものでした。

結果、挙がってきたのが、ファミリータイプのメゾネットタイプ物件を第一希望として、それがなければ戸建てかマンションに住もうという案。

ふたりと1匹として、それぞれの個室を持つために、ペット可な3LDKの部屋を探しています。

今日も1件、緑地公園駅のすぐ近くにある目ぼしい物件を見に行きました。

築年数は35年ちょい。四捨五入すると40年。

中はリフォームされていましたが、外観はお世辞にもきれいとは言い難く、築年数をごまかせない見た目です。

「えー、35歳? 見えない!」ではなく「へー、35歳。そうなんですねー」という反応しかできないといいますか。

ただ、窓から見えるグリーンは魅力的で捨て難く感じつつも、過去の物件選びのシーンを思い出して自分に問いました。

「内見時に完ぺきにウキウキする物件、心躍る物件でないと、後悔するよね?」

その原則に基づくと、この物件は違うなあと感じたのです。

エアコンなしの2部屋にエアコンを新規で取り付ける費用、大きなドラム式は入らない寸法の洗面所扉、昭和に建てられた物件だからこそ1部屋は和室……。

そういった細かい違和感や妥協点を残したまま決断するほど、急いで今すぐにでも引っ越したいわけではありません。

今の部屋は、ドラム式は入らない設計なのが謎ですが、一応新築。もう少しここに住むことになりそうです。

賃貸派として、この先も物件選びからは離れられません。

Text / Sonoko Ikeda