猫の気持ちがわからない

猫は何を考えているのかわからない。

それは、猫はいつでも無表情だからです(あくまでも人間から見た印象ですが)。

先日、ますます猫のことがわからなくなる出来事がありました。

猫を連れて、とある展示会に行ったときのことです。

我が家の猫は完全なる家猫で、外が苦手。
たまにハーネスを着せ、リードをつけた状態で抱っこをして外を散歩しますが、序盤は鳴き続け、鳴き止んでも常に怖がっているくらいです。

展示会の日は、猫にとっては初めての電車とバスによる長距離移動。
前日に電車の練習をした成果もあり、猫は車内で全く鳴きませんでした。

展示会場に無事到着し、来場者でにぎわう中を猫を抱っこして歩きます。
その展示会は、ペット同伴可のもの。
犬を連れた来場者は多かったですが、猫連れはまだ少数派で、猫を抱いて歩いていると声をかけられることが何度かありました。

来場の目的のひとつであった、知人たちの出展ブースに到着し、愛猫を初披露です。
知人たちは猫飼いも多く、当方の猫を進んで抱いて可愛がってくれました。
他人に抱かれることがほとんどないものの、抱っこを嫌がるそぶりは全くなく、実は人懐っこいタイプの猫なのかもしれないと思いました。

しばらくして、会場を一緒に回る約束をしていた友人から、到着したと連絡が入ります。
会場の外のベンチで待ち合わせ、猫同士は初めてのご対面です。

友人が自分の猫を抱いて当方の猫に近づけた途端、驚くべきことが起こりました。

 

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なんと、当方の猫が友人の猫に向かって「シャー」をしたのです。

「シャー」なんてこれまでしたことがなかったため、非常に衝撃的でした。

リアル猫との至近距離での対面は初であり、つい威嚇してしまったのだとそのときは判断しました。

後日、その友人と今度は近所の公園で待ち合わせ、再び猫同士のご対面です。
あのときの「シャー」はたまたまに違いない、仲良くしてほしいという願いをこめて、再び2頭を近づけます。

 

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はたして、またしても当方の猫が友人の猫に「シャー」しました。

挙句の果てには、友人にも「シャー」、友人の猫を抱いていた当方にも「シャー」、抱こうとすると「アニャニャニャ!」と猫パンチを繰り出す錯乱状態です。

友人とも気まずい雰囲気になり、持ってきていたトートバッグに猫を押し入れ、なんとか帰宅します。

これまでを思い返しても、猫飼いに抱かれたときや、当方が猫カフェから帰ってきたときなど、他の猫の匂いがついているものの、猫が嫌がったことは全くありませんでした。

なぜ、ピンポイントに友人の猫にだけ拒絶反応を見せるのか。

 

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後日、本人不在で匂いだけでも嫌がるのかと、友人の猫のブランケットを拝借し、猫に近づけてみたところ、またしても本気の「シャー」が出ました。

人間同士は友人であるため、猫同士も仲良くしてほしいものです。

一体何が気に食わなかったんだろう。

猫の気持ちがわからない今日この頃です。

Text / poco

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