煎じ薬(漢方)を1ヶ月飲んでみたら。

漢方の煎じ薬を飲むようになって1ヶ月経ちました。

煎じ薬とは漢方薬の原料(生薬)を煮出して飲むもので、よく見るエキス顆粒や錠剤よりも手間暇がかかります。

ただ、煎じ薬は顆粒や錠剤と比べて倍くらい高い効果が期待できると聞いて、迷わず煎じ薬を選びました。

飲むまでの手順はこんな感じです。

1)和紙袋の口を切って、煎じ薬(一包分)を鍋にドバッと入れる
2)1)に水600mlを入れて煮出す
3)沸騰したら弱火にして20〜30分さらに煮出す
4)水が半量くらいになれば火を止めて、煎じ上がった液体を濾して完成

最初は時間がかかることを不満に感じていましたが、人は慣れる生き物です。

それに、ガス台の前に立って鍋をぼんやり見つめて、煎じ上がるのを待たなければいけないわけでもありません。

その間、朝食をとったり、猫の水を替えたり、簡単な仕事を済ませたりと、その時間にいつもの行動をすればいいだけでした。

こうしてできた煎じ薬は決して美味しいとは思えません。

最初は「何これ、苦すぎる」と飲むのにまったく気が進みませんでしたが、これも同じく慣れで舌がなんとも感じなくなりました。

朝昼晩3回に分けて、50〜100mlずつくらい飲んでいます。温かい方が効果が期待できるそうで、飲む前にレンジで温めています。

初診で私が主にリクエストしたのは冷え性とむくみの改善でした。3週間ほどしてふと「手足の末端が冷えていない」ことに気づきます。

生薬と漢方薬の事典

うれしいことに、いつもじんわり温かくなっているのです。万年冷え性で、手先足先ともに生きている人間のそれとは思えないくらいだったのが嘘のよう。

Dr.からは「3ヶ月続けると変化を実感すると思いますよ」と言われていましたが、早くも変化に気づきました。

これからも美味しくはないけれど、身体を少しずつ少しずつ良くしていってくれる煎じ薬を飲み続けるつもりです。

Text / 池田園子

▼私が通っている漢方内科「隠岐医院」▼