2023年7月の「私の身の丈、ワンルームの暮らし」でSAVOR LIFEにデビューし、連載1周年の区切りを迎えました。
noteでエッセイを綴るmayuさんが「池田さんと文章や自分について幅広くお話しさせていただきました。」と書かれていたように、私もその通りだったなと納得。
連載していく中で、途中から決まった通年のテーマが「いつも心にご褒美を」。ただ寄稿させていただくだけでなく、編集長・池田園子さんとの往復所感で、まさに日常にご褒美が舞い降りてくるような素敵な一年を過ごすことができました。
今回は、住まいの話に今一度立ち戻り、新社会人の頃から約10年以上、私が東京各地で長らく過ごしたワンルーム生活を初春に卒業し、ややアップデートされた三階建て賃貸で暮らす今の身の丈について、4ヶ月目の所感をお届けします。
9時5時ならぬ、7時5時生活が板につき、すっかり平日も休日もフラットになった私のある日。
変わらず朝型で午前帯が時間濃縮器ですが、意識は「夕方16時半」にシフトし始めました。
例えばこんなものです。
早いと4時半に目が覚め、5時台にはラジオをつけています。どうしても天気予報が観たい、ニュースで刺激を受けたい週始めなどは、起き抜けにテレビの日も。
朝は1階で寝ているときと、2階のロフトで寝ているときがあります。ロフトには家の中で一番気に入っている本棚があり、2階の本棚前で寝ている週末にかけてや休日は、自分で自分に「ぐだぐだ甘えタイム」を許している時。
毎晩早く締める分、起き抜けから前夜から溜まった仕事関係のメールを「やや丁寧に」消化。
都会に出かける日は移動先に着いてからになるので、スタートは後に倒れることになりますが、だいたい9時には終了。
これまでとの変化は、ずばり、都会のど真ん中と距離が大きく離れたこと。そこで往復の移動時間をSNSや軽い作業にも有効活用することを学びました。15分の乗り継ぎ時間、1時間ずっと座り続けている時間。長さは問いません。
神奈川県内の中でおさまる移動では、通勤ラッシュ時間を避ければ席に余裕があることが多いので、書き物の修正などでパソコンも堂々と開きます。
傍目には「そこまでしてデジタル使う?(家で落ち着いて開いたら?)」とも見えますが、その移動時間である程度仕事をこなし、夕方からのくつろぎ時間に間に合わせられる快感を覚えるようになりました。
お昼はだいたい週に3回から4回、土曜日もコワーキングスペースにいます。
ここでの隣人さんと毎日のように会話はしていますが、月に1、2回、デイタイムにコーヒーやお酒で懇親も。横浜ならではのローカルスポットを楽しみつつ、15時くらいまで自由に仕事をして在宅勤務に切り替えます。
キリのよいタイミングに恵まれた「いい日」は、買い物しながらの帰宅中、海街の16時半の鐘がなります。その後の時間が、今の私の一日で最大のお楽しみ。
「夕方5時ようございます」というスピンオフ企画も生まれ、この30分前の海街の鐘のリズムの時報的なアップデートも楽しくなりました。
入浴、間接照明の中でリラックスしてスープやワンボウルの夕食、大好きな睡眠というデジタルオフタイム。好きなものは変わりませんが、東京ワンルーム生活よりもオンオフが明確に。
前年にお伝えしたコロナ禍からの変わった癖、「お風呂ワーク」習慣は自然と消え、今の家では、お風呂はお風呂、入浴後に仕事締めと、それぞれに集中して楽しむようになりました。
だから毎日、海街の夕方16時半の鐘に向かって全力集中。
今日の読後、皆さんに持ち帰ってほしい「私の身の丈アップデート」その後の幸せは、ずばり夕方5時からの「耳やさしい時間」への切り替えスイッチ。お陰で場所は変われど安定し、毎日いい気分で1日が終わっていきます。
改めて「生活は楽しい」というSAVOR LIFEのコンセプト。
私は自分がクリエイティブでいられるルーティンを守りながら、今後も書いていきます。皆さんがそれぞれの場所で、安心できる居心地の良い場所を見つけて、この7月も生活を楽しめるといいと願いながら。
最後に、東京を出て暮らしを変えるきっかけになった今の海街の大家さんに感謝いたします。
ご家族一同がこれからも幸せに暮らしていけることを願って。
Text / Anna Koshizuka
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