人を食事に誘って断られることは、ありがたいことにほとんどありません。
来週入っている泊まりがけの出張で、約1年ぶりにお会いするクライアントを思い切ってお誘いしてみました。
大企業に勤める目上の女性であり、「いちクリエイター」として参加する私とは立場がまったく異なります。
その方とはこれまでチーム全員で食事に行ったことはあっても、1対1でじっくり話す機会はありませんでした。
ですが、女性の先輩としてキャリアや仕事観、未来にやっていきたい仕事など、お話を伺ってみたいなと以前から思っていたのです。
また、やりとりのなかで鋭く適切な指摘をくれたり、対面コミュニケーションにおけるやわらかい引き出し方が勉強になったりと、流行り言葉でいう「しごでき」なお方。
そのエッセンスを学びとりたいなとも考えていました。
そんな背景を率直に伝えつつ、こんな申し送りもしておきます。
「スタート時間が遅い、先約がある、お仕事があるなどのご状況でしたら、ご遠慮なくお断りください。この先も本件にアサインいただける場合、別のタイミングでまたお誘いさせていただけたら幸いです^^」
すると、丁寧なお返事とともに快諾いただいて、現地入りした日に夕食をご一緒いただけることになりました。
上のポジションにいる方は、「こんな目上の人を誘っていいのだろうか」と考える部下や後輩などから誘われにくい、という話はときどき耳にします。
だからこそ、「知りたい」「教えてほしい」という思いを伝えつつお誘いすると、応じてくれることが多いのかなとも思います。
ただ、お相手も「何人かならいいけど、この人とサシはちょっと」と躊躇う可能性もあるため、断りやすい雰囲気は出しておきたいところです。
私の場合「ご状況次第で遠慮なく断ってください」「その場合、また別のチャンスがあればこちらからお誘いさせてください」といった要素を伝えることにしています。
もっとスマートで心地よい誘い方があるのかもしれません。コミュニケーションは学んで、実践し続ける領域だなと感じています。
Text / 池田園子
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