「引っ越しをやめない」性分ゆえ、できる限りモノを減らしたい(と思ってはいます。それなりに買い物をするというのに。矛盾の塊)。
実家を出て20年で10回の引っ越しをしてきた私ですから、今後も落ち着く可能性は限りなく低いでしょう。
引っ越す前後に毎回「引っ越し疲れ」をどっと感じて、「もう引っ越しなんてするものか」モードに入るものの、学習能力がないせいか嫌な記憶をすぐに失うせいか、しばらくすると新たな街や良き物件との出会いに心躍らせるようになります。
一度だけ荷物梱包サービス(梱包のプロたちが貴重品を除くすべての荷物を梱包してくれるオプション)を使ったことがあってラクをさせてもらいましたが、自分で梱包しても疲れない程度に少ないモノで生活するのが理想です。
目指すは「引っ越しがストレスにならない状態」ともいえます(どんだけ引っ越ししたいんだよ)。
【関連本】『世界一の開運法! 吉方旅行と引っ越し』
ただ、減らすに減らせないモノもあります。キッチン周りは家電や道具も多く、料理も好きなので減らそうとは思っていません。
服や靴も好きなので一定程度はあります。クローゼットには余裕があり、持ち物は把握できているので、それほど多すぎはしないはず。
では、減らしやすいモノは何かというと本です。東京、福岡、大阪と来ましたが、東京のときから持ち運んでいる未読の本も一部あります。
本はお金に糸目をつけずに「欲しい」と思った瞬間に買うモノの一種なので、どうしても増えていきます。
最近はKindleで買うことも増えましたが、紙しかない書籍(むしろ紙しか選択肢がなく、紙を買わざるを得ない状態が好きです。「持ちたくない」「増やしたくない」と矛盾していますが)、紙の方が読みやすい書籍もあるんです。
ただ、すべての本をずっと持ち続けることはしません。基本的には読んだら売ったり、欲しい人にあげたりする流れ。
近年は新刊に限りAmazonマーケットプレイスで1冊1冊売っていましたが、それも面倒になってやめて、ブックオフオンラインでまとめて売るようになりました。
前者の方が利益は大きいですが後者の方がラクで、まとめて量をどさっと減らせることに魅力を感じています。
久々にブックオフオンラインで売ったところ、月に一度「買取価格25%アップ」のDMが届くようになりました。
これが「リズム」となり、月に一度「必ず一箱分を売りに出す」ことが行動パターンに。そうなると自然と積読が減っていきます。
本だけでダンボール箱3〜4箱(もっと多い方は山ほどいるでしょうが)という量から、手元には常に十数冊(ほかはKindleの中に)という少量へと徐々に減らしていく流れができました。
Text / 池田園子