38歳女「シリコンバッグ豊胸」カウンセリングを申し込んだ背景

「トレーニングをしても、胸のサイズだけは大きくならない」

ファンから「豊胸しましたか?」といった唐突な質問を受けた田上舞子さんが、自身のYouTubeチャンネルで話していました。学生時代から胸にコンプレックスがあり、今年になって豊胸手術をしたといいます。

おっしゃる通りで、トレーニングでお尻や脚、背中、腕、肩などのボリュームを増すことはできても、胸は大胸筋が徐々に厚くなるのみで、サイズがアップすることはありません。

胸の成長はほぼ10代で止まり、以降は豊胸手術を受けない限り、サプリやブラ、マッサージなどで大きくなることはないと、身体の成長の仕組みや過去の経験からも知っています。

田上さんの言葉にはとても重みがありました。フィットモデルという競技者である田上さんとはまったく比べ物にはなりませんが、「日々トレーニングをしている」という点は共通しています。

どれだけ胸トレをしても決して、服を脱いだときに理想の丸みや重みを持つことはない胸。切ない。

「もーいいや。一生これで生きていくのだ」と脇にやっていたはずの事柄が、38歳になった今、急速に気になり始めたのでした。

・自分の胸を理想の形にすることなく、このまま死ぬまで過ごしていくことが、私にとって幸せなことなのか?
・自分の裸を毎日見るのは自分。私は私の満足のために豊胸したい

そんな思いが溢れてきて、パートナーに突然こう告げました。「私、豊胸する」。

彼は「えっ」と一瞬フリーズした後、確か「やめて」だったか「ダメだよー」だったか口にしたと思います。

それに対し「私の身体(正確には私に“与えられた”身体ですが、説明が長くなりそうなため、口頭では略)なんだから、私がしたいようにする」と伝えたのでした。

この日の夜中、20代のときには恐れて選択しなかった「シリコンバッグ豊胸」を検索し、メリットやリスク、症例に触れるうち、一度話を聞きに行こうと決めたのです。

そして、『バーキン買うなら豊胸しろ』で有名なDr.で実業家の麻生泰さんが20年前に開業し、豊胸術がとくに有名な東京美容外科にカウンセリングを申し込んだのでした。

(続く)

Text / 池田園子