こんにちは。最近になって、唐突に「シリコン豊胸」を検討し始め、東京美容外科でカウンセリングまで受けてきた38歳女です。
結論として、シリコン豊胸手術は受けないことにしました。「この人、手術受けて詳しくレポート書きそうだな。連載とかしそう」と期待を寄せてくれていた方々、ごめんなさい。
考え始めてから調べてカウンセリングに行き、再び調べてさんざん考えて……と、ここに至るまで約10日。シリコン豊胸について、一生のうちこれほど考え、調べることはもうなかろう、という日々でした。
しないことにした理由は大きく4つあります。主には東京美容外科の豊胸ページにあるデメリットや副作用に基づくリスクを大きく見積って考えた上での決定です。
1.感染症リスク
ひとつめは感染症リスク。東京美容外科は出血させることなく、乳腺下・大胸筋・筋膜などを剥離し、バッグを入れるスペースをつくる技術を誇ります。
ただ、どんな名医でも「人間」の手でやることには変わりないため、100%ではありません。出血する可能性もいくばくかはあるでしょう。術後に出血すると、細菌感染や化膿などの感染症を合併する可能性が上がります。
2.ダウンタイムの予想できなさ
ふたつめは予想できない、かつ個人差の大きいダウンタイム。東京美容外科では「痛くない豊胸」を謳っていますが、あくまで多くの顧客から聞いた主観的な感想をキャッチコピーにしていると思います。
創業者の麻生Dr.は男性であり、ご自分の身体で自身が考案した東美独自の豊胸手術を体験したことがないわけで。痛みの感じ方や度合いも人それぞれです。
筋肉痛のような痛みしかないという「それなら受けてみたい」と思えるような声もある一方で、痛くて手術翌日に起き上がるのが辛すぎる、3日目まで死にたいほど痛かった、術後何週間経っても痺れや違和感があるなど、いろいろな声があります(東美で手術を受けた方、クリニックは不明ですが、同じような術式で手術を受けた方の声を参照)。
私は痛みを抱え続ける感覚が好きではなく、けっこう家庭的なタイプでもあり「生活」をいつも通りに送りたい、という思いがあります。
私やパートナーの洗濯物を干して取り入れること、栄養価の高い食事をつくり後片付けもすること、猫のトイレを綺麗にしたり入浴させたりすることなど、普段していることができなくなるのは辛いなとも思いました。
しばらくジムに行けない、少なくとも1週間は筋トレ不可能で、上半身の筋トレは傷口の開口を防ぐため1ヶ月はできない、というのも耐えられそうにありません。身体を動かせないのも、筋トレを休んで筋肉が落ちていくのも悲しいです。
3.数十万円〜のメンテナンス費用
みっつめはメンテナンスにかかる費用の捻出。昨今のシリコンは素材の品質が向上し、そう簡単に劣化しないそうです。
ただ、医師は「一度入れたら永久モノです」とは決して言いません。断定的な表現はそれこそ訴訟リスクにつながりますから。
医師カウンセリングや解説動画などで語られることをまとめると「15〜20年入れていても何ともない人も多いです」「入れ替えに来る方もいますが、もっと良い素材のシリコンを入れたいという理由」などの言い回しです。
明確に永久、とは言えないのです。それはそうでしょう。この世に変化しないモノはありません。それに、最新のシリコンが一度入れたら死ぬまで持つ、という実験もできていないわけで。
ただ、シリコンは入れ替えが可能です。とはいえ、調べると入れ替えには平均して50万円前後(ピンキリですが)の予算がかかります。
40歳手前でシリコンを入れたとして、還暦前くらいに入れ替えるとします。そのときに「いい感じのバッグができたって聞いたわ。もう15年くらい入れててそろそろ一新したいから、入れ替えお願いするわね」と50万円+新たなシリコン費用20万円程度+αを一括払いできる、金にそこそこ余裕のあるマダムとして生きているかどうかも不明。
4.被膜拘縮リスク
よっつめは被膜拘縮リスクです。バッグを入れるとその周囲に膜が形成されます。身体の細胞と人工物であるバッグとを分かつ被膜。その膜が収縮・硬化することを被膜拘縮といいます。
被膜拘縮が起きると胸が硬くなったり、変形を起こしたりするそう。美乳になるために豊胸をしたとしても、むしろ入れない方が小胸だけどきれいだった……となるのは悲しいこと。
修正コストやそれに伴うダウンタイム、そのために制限される行動などを思うと、踏み切れないなと判断しました。
リターンよりもリスクに着目しすぎた末の決定
ということで、シリコン豊胸はしないことにしました。いろいろな考えがあり、参照する情報、リスク+リターンの解釈も人それぞれですが、私はリターンよりもリスクの方が大きい可能性を思い、やめました。
胸の脂肪が少ない、という事実に困っているわけでもありません。胸がじゃまにならず、服選びに悩むことも一切なし。
胸の脂肪が少ない、という事実によって不快感を抱いた経験は、過去に私のリアルなおっぱいを見たことも触ったこともない輩から「胸がない」と、語彙力のなさと胸に注目していることを露呈するような発言をされたくらいです。
今そういったアホとの付き合いはありませんし、語彙力のあるクレバーな男性はそんなコメントをせず、絶妙な褒め言葉を用いるので、ノープロブレム。
シリコン豊胸に変わる、理想のバストを手にいれる取り組み
ただ、再びいろいろと調べたり、人から聞いたりした結果、自分の理想とする丸みのあるバストを諦めないことにしました。
バストアップにつながる日常動作をレクチャーしてくれる看護師・新濵ゆうこさんに連絡したり、
オッパニスト®︎yukoとして大阪を拠点に活動する、美乳矯正のプロフェッショナルである中野祐子さんのサロンに予約を入れたり、祐子さんがInstagramで紹介するバストケアを実践したり、
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YouTuber・ぽぽさんの『バストアップの技術』で紹介された胸トレも追加したり、
最新の「育乳ブラ」を買い直したり。
というふうに「まだ自力でできることがある」というマインドと希望を持つようになりました。今はそうやって自力+専門家の教えや支援を得て、どれだけ変わっていくかを想像するのが楽しい。
そうやって取り組んで変化を感じたことがあれば、また随時記事化していくつもりです。
Text / 池田園子