シェア畑(貸し農園)での経験は買って良かった。

「ここ5年以内に庭付き一軒家を借りて、野菜や果物を育てて、一部の食料を自給自足したい」。そんな理想がありました。

その理想へと近づく目的で、2024年4月から「畑」を借りて野菜を育てています。自転車で10分程度のところにある畑。大体週1回通っています。

畑といっても「シェア畑」という民間の貸農園で、菜園アドバイザーという家庭菜園のプロたちから手取り足取り教えてもらいながらという、初心者にはありがたいサービスを使っています。

私が借りている服部天神のシェア畑のレンタル料は1年で約10万円(最低区画単位となる2畝借りる場合。各地の畑によって金額はまちまち)。

【関連本】『知識ゼロからの有機・無農薬の家庭菜園

単に野菜を手に入れるなら、畑は借りずに買う方が断然コストは抑えられますが、自分で身体を動かすことで野菜づくりの苦労を知りたい、という背景がありました。

シェア畑特有の無農薬・有機質肥料使用、手ぶらで行ける(道具や肥料などすべて完備されている)点も魅力です。

ただ、半年続けてみて、野菜づくりは楽しいけれども、この楽しみはサポートしてくれる方々がいて、手厚い環境だからこそであって、ひとり独学で向き合っていたら苦しいだろうなと実感しています。

さらに、作業自体もハードです。たった2畝(2m×0.6m×2)の面積でも畝立て(次の種まきに備えて土に肥料を混ぜたり、土を高くしたりと整える)は消耗します。しゃがみ込んで雑草を取り除く際も「腰、痛っ」となっています(ナサケナイ)。

収穫は最も楽しい瞬間ですが、収穫のついでに野菜によってカットすべき芽や葉(これから野菜が成長していくのに不要な部分)を見分けるのも難しい。

やるなら本気で勉強しないと不可能な領域であり、次の更新はしないことにしました。これから冬野菜を栽培〜収穫し、3月で契約終了の予定。

ただ、一度経験することは身をもって、自分に合うことなのか、続けたいことなのかが分かります。そういう点で良い投資だったと思っています。

「欲望リスト(現実化したいことリスト)」に「自分で野菜を育てる」というのも入れていたので、それも叶った形。

たとえ新たにやってみたことが続かなくても、続いても「やりたいことを実行に移す」生活は今後も継続していきます。

Text / 池田園子