『バーキン買うなら豊胸しろ』を手に取ったのは、豊胸手術に興味があったから。一連の話についてはこちらに何回かに分けて綴っています。
ただ、この本をAmazonで発見してすぐに買ったわけではありません。「バーキン」と「豊胸」を並べる発想が興味深いと感じて、だいぶ前からほしいものリストに登録していました。
そして、東京美容外科に豊胸のカウンセリングを申し込む前、本書の存在を思い出し、ついにポチッとしたのです。
ドクターAこと麻生泰医師が執筆した本書は、美容整形や自己投資に対する考え方を深く考えさせられる内容でした。
麻生先生が強調するのは、ブランド品に投資するよりも、自己を高めることがより長期的な満足感を得られるということ。
全体を通して、外見だけでなく、内面や健康も含めた全体的な自己向上に対するアプローチが推奨されています。豊胸手術という選択肢がその一部として紹介されているのです。
さらに、麻生先生が解説する「安易な豊胸が流行るカラクリ」には、現代の美容整形市場に潜む危険が明確に描かれています。
とくにSNSの影響で、多くの人が手術を手軽に考えるようになった現状を冷静に分析し、安易に流行に乗ることの危うさを警告しています。
興味深かったのは「手術よりも注射のほうが簡単?」というテーマ。近年ではヒアルロン酸などを使った注射による豊胸が注目されてきましたが、麻生先生はその実態やリスクについても丁寧に説明しています。
また、この本が優れている点は、手術に関する具体的な疑問にも丁寧に答えていることです。
「痛みや腫れは?」「ダウンタイムはどのくらい?」「傷跡は残るのか?」など、実際に手術を考える際に誰もが抱く疑問に対して、麻生先生が分かりやすく回答しています。
特に「行ってはいけない美容外科の見分け方」は、豊胸に限らず、どんな美容手術を考える際にも役立つ情報です。単なる手術の話に留まらず、信頼できる医師やクリニックを選ぶための重要な指針にもなっています。
本書全体を通して感じたのは、「過去は変えられない。でも未来は変えられる」という麻生先生のメッセージです。
美容整形を含めた自己投資は、過去のコンプレックスや不安を払拭し、未来への自信を得るための選択肢であると伝えられています。
もちろん、豊胸手術がすべての人に合うわけではありませんが、美容整形や豊胸手術に興味があるなら、この本は間違いなく一読の価値があります。
麻生先生の経験と知識に基づいた誠実なアドバイスが、自己投資の正しい道を示してくれるはずです。
そして、「バーキンよりも豊胸」という目を惹くタイトルに驚いたとしても、その裏に込められた深い意図を知れば、きっと納得することだと思います。
Text / 池田園子
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