きれいを求めて……夜のたんぱく質ハント

21時頃スーパーに行くと、宝探し気分を味わえる。並んでいる肉や魚のパッケージには、赤や黄色の「半額」「4割引き」といったシールが貼られていて、その瞬間だけの特別なワクワク感に包まれる。おトクに買える食材はまとめて購入し、冷凍庫に保存しておくのが習慣だ。

これらの食材は節約目的だけではない。身体づくりに欠かせないたんぱく源として、私の毎日の食生活に欠かせない存在となっている。たんぱく質は肌、髪、爪など、身体をつくる根本的な栄養素。

一般的に、成人女性には1日あたり50〜60gのたんぱく質が必要とされる。運動をする人であれば体重1kgあたり1.5〜2gが目安。食材からたんぱく質を毎日欠かさず摂ることが、内側からの健康や美しさを支えるためのカギだと実感している。

夜のスーパーで手に入れたたんぱく源は、冷凍庫で出番を待つ。おトクに購入することで、家計の助けになるだけでなく、期限の近い食品を無駄にせず、フードロス削減にも貢献していると思うと、その食材を大切に食そうという気持ちが一層湧いてくる。売れ残ると廃棄されてしまう食材が、我が家の冷凍庫で再び輝きを取り戻し、毎日の料理や身体づくりに役立っている。

冷凍しておけば、忙しい日でも買い物いらずで、たんぱく質豊富な食事を用意できる。今日はチキン、明日はサーモン、明後日は豚肉……と、メニューに変化をつけて楽しむこともできる。おトクに買った食材が身体づくりの基盤となり、しかもフードロス削減にも役立つというのは、まさに一石二鳥の買い物。

夜遅くのスーパーでの買い物は、単なる節約のためではなく、私にとって自分の身体を大切にし、日々の健康を支えるための大切な時間。すこやかな身体づくりとともに、無駄を減らすことに貢献していきたい。

Text / 池田園子

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