「待たない選択」が生む自由。

荷物の集荷を自宅で待つのはラクですが、自ら持ち込む方が性に合っていると感じます。

「DMM.com コミックレンタル」で漫画を借りる習慣があります。レンタル期間は発送日より14泊15日ですが、30冊以上レンタルの場合は20泊21日。14泊15日を試したことがあり、意外と短期間で読み切るのが大変だと感じたため、毎回30冊以上借りるようになりました。

(今借りているのは『GIANT KILLING』と『九条の大罪』です)

期限ギリギリまで少しずつ読んで、返却期限の前々日に焦って最後の数冊を読み、その日の夕方にコンビニへ持ち込んで返却するのが定番に。

延滞料金は1日遅れるごとに1冊25円で、仮に40冊借りていれば1,000円/日です。1,000円とはいえ延滞料が発生するのは絶対に避けたい。そういう本来かける必要のない費用に関してはケチ……いやシビアであると若干カッコよく言い換えておきましょう。

この方法にはいくつかのメリットがあります。まずはなんといっても好きなタイミングで返却できること。集荷申し込みをすると、どうしてもその時間帯(2〜3時間)は自宅に拘束されることになります。ちょっとした用事ができることもあるため、家に縛られているのは不都合だと感じます。自分にとってベストなタイミングでコンビニに箱を持ち込む選択肢が、自分の生活にフィットしているのです。

もうひとつは歩くチャンスがあることです。本格的な夏が来るまで、自宅から片道1.6kmのジムに歩いて通うのが恒例でしたが、凄まじい暑さを理由に徒歩移動をやめました。その後は自転車移動一択です。その結果、私の歩数は一気に減少し、1日に2,000歩以下しか歩かない日も増えました。これは身体に良い影響を与えていないと自覚しています。でも、用もないのに歩くのは面倒。

その点で、コンビニに自ら荷物を持ち込むという行為が、少しでも歩数を稼ぐ機会になっていることをうれしく思います。わずかでも歩くのと歩かないのとでは違うと思い……ます。

あえて集荷を待たず、自分のペースで持ち込むことは、ささやかですが確かなメリットをもたらしてくれます。漫画を長く楽しむ時間も、歩く習慣も、そして良いタイミングで返却する気軽さも、すべてが私にとってしっくりきます。漫画30〜40冊といっても軽いので負担もなし。

Text / 池田園子