「美しいデスク」で心が晴れやかに

机の上が整然としていないことに、ずっと小さなストレスを感じていました。郵便物やすぐに処理できるはずの書類、領収書が積み重なり、さほど使わない編集の専門書が並んでいる――そんな状態が続いていました。しかし、ようやく片づけを実行し、机の上に美しさを取り戻しました。

まず、物の定位置を決めました。片づけの基本としてよく耳にする話ではありますが、使ったものを元の場所に戻すというルールを徹底するためです。さらに、使いやすさを考え、一工夫を加えました。よく使う裏紙(メモ用紙代わり)や頻繁に参照するメモを挟んだファイル、毎朝思考を整理するためのノート、日々の記録用ノートは書類ボックスに立てて収納しています。

編集作業に欠かせない辞書や『記者ハンドブック』などの“道具”は、1日の終わりに机の端にまとめて重ね、その上には出番の多い電卓を置いています。また、靴が入っていた箱の蓋(上質で硬い紙でできています)を使って、手帳や付箋、ペンを立てた瓶をひとまとめにしました。この箱を使うことで、掃除の際は箱を持ち上げるだけで一気に片づけられるという便利さもあります。

パソコンとモニターの前には、A4サイズの裏紙をメモ用紙として常備しています。会議中や電話が来たときにすぐにメモを取れるようにするためです。メモはその日の終わりに処分し、常に机上をクリアに保つよう心がけています。領収書やレシートの処理もその日のうちに。

こうして作業環境が整うと、気分も爽やかになります。片づけたことで得た満足感は予想以上で、この状態を維持していきます。

Text / 池田園子

【関連本】『デスクと気持ちの片づけで 見違える、わたしの仕事時間