欲望に素直でいれば、すべてが巡ってくる。

今週、ある勉強会に参加し、リリース準備段階にあるビジネスアイデアを発表しました。すると、ひとりの参加者が興味を示し、勉強会後に声をかけてくれました。その方も類似したアイデアを温めていたことが分かり、LINEを交換。その日のうちに早速やりとりを始め、2日後にアポを取りました。

直接お会いした日、2時間ほど話し込みました。私は前日に降りてきた考えをシェアし、その方は自身のアイデアをなぜ実現させたいのか、その想いや背景を語ってくれました。話を重ねるうちに、互いの言葉が響き合い、プロジェクトの形づくりや進むべき道筋が見え始めたのです。これはまさに、運と縁、そして素早い行動がもたらした結果だと感じました。

すべての出会いや名刺交換が次のステップにつながるわけではありません。むしろ、一度きりで終わることのほうが多いのが現実です。だからこそ、直感で「面白い!」と感じた方には迷わず会いに行き、すぐに行動を起こすことで、新しい可能性が開けるのだと実感しました。

私は、自分が「これをやりたい」と心から望むことに関しては、即行動します。人は、心から夢中になっている対象に対しては、自発的に動けるものです。逆に、頭で「やらなければ」と義務感で捉えたことには動き出せません。心と身体はつながっているから。

恋愛でもそうじゃないですか。どんなに忙しくても、本当に好きな・大事に思う相手には時間をつくって会いに行くものです。逆のケースは……これ以上言いません(そんな原理原則を無視して報われない恋愛に足を突っ込んでいた、若き日のあほな私に教えてあげたい)。

予定に余白があれば、その隙間にためらわず「やりたいこと」に関する予定を差し込みます。その結果、今まさに大きなヒントを得て、次のステップに向けて動き出せる状況にあります。このプロジェクトがどのように展開するかは未知数ですが、巡ってきた運と縁、そしてつかみかけたチャンスを素敵な形にしたいと考えています。

行動の速さは未来を切り拓くための重要なカギ。仕事を楽しんでいる諸先輩たちも共通してこの考えをお持ちです。彼らと比べると私は何ひとつ成功しているとはいえませんし、何も成し遂げていませんが、本当にやりたいことに対しての行動の速さはあるほうだと思います。

「やろう」と“欲望”が芽生えた瞬間に、その日のうちに小さくても一歩を踏み出すことが、可能性を広げるきっかけになります。行動を起こすこと。それこそが、スタートラインに立つことであり、欲望を実現する唯一の道だと確信しています。

Text / 池田園子

【関連本】『ゼロ秒思考 行動編