組み合わせから生まれる「ささやかなひらめき」が楽しい。

キッチンで出る生ゴミのゴミ袋として、郵便物として届いた紙の封筒を使うことがあります。ゴミの量が多いときは1日1枚、平均すると2~3日に1枚封筒を使います。

ゴミが溜まれば封筒ごと、大きなゴミ袋(私とパートナーの部屋のゴミをまとめて捨てる「セントラル・ゴミ袋」。彼の部屋に置いている)に捨てにいきます。私たちが住む豊中市はゴミ袋が有料ということもあり、ゴミはふたり分まとめて捨てたいのです。

果物の皮やコーヒーフィルター、排水溝に溜まる飲食物の小さな欠片……これらをカマチ(シンク周りの淵)に立てかけた封筒に捨てていきますが、なにぶん紙なので水気に弱いのです。果汁や排水溝の水分の影響で封筒が破れて、カマチが汚れることが何度かありました。

この問題を解決するために思いついたのが、ビニール製の袋を重ねる方法です。「最初から水漏れしないビニール袋やポリ袋を使えばいいのでは?」と思われるかもしれませんが、ビニール袋やポリ袋はお金を出して買う必要があります。100円で数十枚買えるといっても、紙の封筒はタダですし、捨てる前に活用できると考え、使うようになりました。

たとえば、80枚入り100円のコーヒーフィルターが入っていたビニールのパッケージ。フィルターを使い切った後も取っておいて、紙の封筒をそこへ入れれば二重になります。ビニールは水を通さないので、封筒が湿っても破れたとしても、シンク周りは汚れません。

日々の暮らしの中で、こういった小さな工夫が生まれるのは、忙しい中でも「少しでも気持ちよく生活したい」という思いがあるから。実にささやかすぎるアイデアですが、ひらめきを楽しみながら過ごしていきたいです。

Text / 池田園子

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