「一瞬で終わる衣替え」で楽する。

朝晩は涼しい日が増え始め、私の一番好きな季節、秋の訪れを感じています。秋の始まりはアウターが不要で、ブラウス一枚でかろやかに過ごせるのが魅力です。

とはいえ、現実はというとまだまだ暑く、10月下旬にも関わらず私はいまだに夏服(半袖)で過ごしています。それでも、秋服へ少しずつシフトするこの時期は、衣替えについて考える良いタイミングです。

ふと気になり、クローゼットにある服(ハンガーにかけている服)を数えてみました。コートやパンツ、スカートなどを含め、合計で55枚ありました。

私は大がかりな衣替えはしません。クローゼットに収まる量の服しかないので、季節が変わると、その時期に合った服たちを取りやすい位置にまとめて移動させるだけで済みます。たとえば、寒くなってくれば数十本のハンガーごと秋冬物を手前に移し、夏物は奥にしまう――こんなふうに衣替えは一瞬で終わります。

この管理方法のおかげで、衣替えはとても楽。55枚という枚数は多い気もしますが、目に見える範囲で管理できているので問題ありません。本当はさらに厳選し、シンプルなクローゼットにするのが理想ですが。ただ、季節の変わり目ごとに服を見直し、欲しい人に譲るのは、すっきりする作業です。

必要以上に持たないことで管理がより楽になり、心も身軽になった状態で新しい季節を迎えられます。自分に合った服を楽しみながら、今年の秋も楽しみたいと思います。

Text / 池田園子

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