2024年2月、Netflixを解約しました。理由はふたつあり、(1)読書の時間を増やしたかったこと、(2)当時は今すぐ見たい作品がなくなっていたことです。
そんな中で、『極悪女王』と『地面師たち』という今すぐ見たい2作品に出会い、10月初めに再契約しました。今回は広告付きのスタンダードプラン(月額790円)を選びましたが、数話に1本の頻度でしか広告が流れず、ストレスを感じることなく視聴できています。この選択は正解でした。
ふたつの作品を見終えたあと、他にも気になる作品が次々と見つかり、いろいろなジャンルの作品を楽しむようになりました。それでも、自由な時間の多くをNetflixに捧げるわけにはいきません。私は与えられたものを消費するだけではなく、何かを生み出す側でありたいと考えています。そのためには、主体的に時間を使う必要があります。
そこで、Netflixの視聴にルールを設けています。観るのは、ひとりで食事をしているとき(朝・昼・晩を問わず)か、就寝前にストレッチやマッサージをしているときに限っています。
食事の時間はおよそ15分、身体のケアには10~15分ほどかかるので、1日の視聴時間はだいたい30分以内に収まります。家で食事をしない日はその分Netflixを観る時間も減り、こうして他の大切なことを犠牲にしないよう心がけています。
特に韓国ドラマのように日本語字幕が必要な作品は集中して画面を見なければいけません。だからこそ、1日に30分ほどしか観られません。一方、日本の作品は画面を見続けなくても理解できるので、家事をしながらBGMのように流して楽しむこともあります。こういった視聴の仕方には賛否両論があるかもしれませんが、もともと長時間画面を見続けることが苦手な私には合った方法です。
こうして、「1日に30分以内」というルールのおかげで、Netflixを楽しみながらも依存することなく、自分の優先したいことに時間を充てられています。
多様なエンターテインメント作品を味わいながら生きていきたい。でも、そこに流されすぎず、自分がやりたいことにも向き合いたい。そのためには、自分との間で交わした約束を守り、自分に誠実であろうとすることが必要だと感じています。Netflixに限らず、あらゆる側面において。
Text / 池田園子
【関連本】『NO RULES: 世界一「自由」な会社、NETFLIX』