「ホテルオークラ京都 岡崎別邸」ステイという体験ギフト。

先日「ホテルオークラ京都 岡崎別邸」に泊まりました。私ではなくパートナーが選んで手配してくれた宿です。

昼前に京都でミーティングを終えたあと彼と合流し、行ってみたかった西院「佰食屋」でステーキ丼のランチ。それから車で舞鶴市まで行って戻ってから、京都市内で夕食をとって一泊するスケジュールでした。

私は自身の旅や出張で選ぶホテルには多くを求めません。清潔で、適度に仕事ができて、快適に眠れたら十分と考えていて、ホテル価格の高騰が止まらない中、なるべく安価なところを探します。自ら進んで四つ星ホテルに宿泊することはまずありません(海外は別)。

今回も私はホテル価格が安価な舞鶴市に泊まるつもりで、「往復200kmの運転は疲れるだろうし、舞鶴で泊まる? 私、宿探すよ?」と伝えたところ、彼は京都市内に泊まりたいといいます。

それならよろしくとホテル選びを彼に任せたところ、選んでくれたのがホテルオークラ京都 岡崎別邸でした。感謝しつつも、どうしてなんでもないときに、そんないいホテルを? と聞くと「その子さんへの日頃の感謝を込めて」とのことでした。

30代半ば頃から、形のないモノ(体験)を贈ってもらえることをうれしく感じるようになりました。特に、まだなじみのない場所で新たな体験をすることは、自分を豊かにしてくれる特別なギフトのように感じます。

ホテルオークラ京都 岡崎別邸は、洛東・岡崎エリアという閑静な場所にあり、隣には「真宗大谷派岡崎別院(東本願寺岡崎別院)」、その隣には「岡崎神社」があり、落ち着いた雰囲気の漂う空間でした。

夕食前にチェックインだけして、予約していた店に急いで向かい、ホテルに戻ってきたのは21時半頃。せっかくの上質なホテルですから、客室でのんびり過ごしたいと思い、コンビニでおつまみを買って、冷蔵庫に入っている飲み物を自由に楽しみつつ、Netflixを観ながら二次会をしました。

翌朝はホテル併設のジムへ。簡素ですが気晴らしに運動したい人にはありがたい設備でした。軽く筋トレしたあと外に出て、澄んだ空気を味わいながら寺社を散歩。11月初めの京都の朝は寒さを感じず、しっとりした涼しさが心地よく、心身がリフレッシュされました。

今回の京都小旅行を通じて、気分の上がるホテル滞在とともに、京都の自然や文化的な空気にも触れることができ、満たされた気持ちになったのでした。こうした贅沢な時間をプレゼントしてくれた彼に感謝しています。来年には京都での日々が「日常」と化していることを目指し、過ごしていきます。

Text / 池田園子

【関連本】『ホテルオークラ元総料理長の夫と料理家の妻、わが家のおかずサラダ