何度か「ファンデーションを使わない」ことについて書いてきました。「ファンデーション=メイクにおいて使うべきもの」という思い込みのある人は少なくないようで、こんな選択肢もあるよと伝えたかったから。
ベースメイクは日焼け止めを塗るだけで、ラクに済ませているという話でした。
ですが、1ヶ月ほど前から、人と会う予定があるときに限り、ファンデーションを部分的に使うようになりました。在宅時やオンライン会議などのときは、日焼け止めのみです。
私は朝令暮改・方針転換アリという考えなので、何か新しい情報を得て「これは良さそうだ」と思ったら、過去のやり方に固執せず変えることがあります。
きっかけは、メイクアップアーティスト・レイナさんの本『「いくつになってもキレイな人」のメイク』を読んだことでした。その本には、ファンデーションを顔全体ではなく、必要な部分だけに薄くつける方法が提案されていました。
具体的には、目の下のエリアに限定してつけるというもの。目の下はスペースが広く、シミやそばかすが気になりやすい部分ですが、そこを薄くカバーするだけで、肌全体が驚くほどきれいに見える、という内容でした。
これを読んだあと、出番のなくなっていたbior organicsの「オーガニックアクアエアレスクッション」を取り出したのです。
記事によると、買った当初は「鼻からこめかみまでの日焼けしやすい、顔の中でも高さのある場所だけに、ポンポンポンとのせて」いたようです。でも、いつからかその工程をカットしていました。
水に濡らしたスポンジにつけて、目の下だけポンポンと軽くのせてみると、確かに全体的に肌がきれいに見え、明るく見えるようにもなりました。コンシーラーなどは一切使わず、これだけで十分。肌が重たくならず、とても快適です。
この経験を通して改めて感じるのは、柔軟でいることの大切さです。過去のやり方や自分のつくったルールに縛られることなく、「これはよい」と思ったらすぐ取り入れる。たとえそれが今までの自分のスタイルと矛盾するようなことであっても試してみること。
他人を巻き込む場面で頻繁にやり方を変えるのは混乱を招くため、避けるほうがよいかもしれません。自分自身の行動や選択においては、小さな進化・変化を楽しみながら、最適解を探し続けていこうと考えています。
Text / 池田園子
【関連本】『「いくつになってもキレイな人」のメイク』