やりたいことが見つからないあなたへ。

どうもDr.Taroです。

40代半ばのしがない勤務医です。紆余曲折あって現在は勤務医。
朝は6時頃起床し、二度寝をしなければ週2~3回ジムに通い筋トレ、
仕事から帰宅した後は2時間前後勉強して、夜眠るのは23~1時頃、の生活をし始めて2ヶ月くらい経ったでしょうか。

YouTubeの動画を見るのが好きで、特に最近はビジネス系。好きな動画は中野優作さんのサブチャンネル「BUDDICAの中野クン」です。

将来は開業しようと考え始めたのは彼のYouTubeを見たのがきっかけです。
というのも、以前職場でトラブルを抱え、所属していた組織と大きく方針が違ったことがきっかけで、メンタルにダメージを受けて離職した経験があります。仕事は好きだけれど、組織のルールに縛られ、改善されない組織の在り方に疲弊する人たちを何人も見てきました。

そして、ついには自分も同じように組織を去らざるを得なくなった。その経験から自分のような患者最優先の組織をつくれたら、熱意ある医療従事者を守れるような組織をつくれたらいいな、と思い立ったのがきっかけです。

とはいえ、自分を見つめ直すこともできず忙殺されていたころを振り返ると、未来にしたいことへの思いを馳せることができずに、日々心身を擦り切れるかのように仕事に打ち込んでいる人は多いかもしれません。
考える暇もなく、厳密には考える時間があっても有効に使えないまま時間だけが過ぎているかもしれない、そんな暮らしをしている人が多いかも。

これまた推測になりますが、心身をすり減らして働いている方で「今やりたいことは何があるか、未来にどんな人になっていたいか」と問うと何も答えが出てこない、なんて人は意外にも多いのかもしれません。

ふと今日、そんなことを考えながら移動していました。
そこで、質問を変えてみることにしました。「今やりたいこと、未来にこうなっていたいことが浮かばない人はどうしたらいいかな」と考えます。極論が頭に浮かびます。「今死んだとしたら自分はどう思うだろう」。自問してみると、とてつもなく辛い気持ちになりました。

ただただ、無念だ、と思うからです。あの日、職場で詰め寄られた自分の心は成仏していないことに気づきます。患者ファーストで奔走したあの日々、それを全く評価されなかった組織、職を辞することにまでなったあの顛末、食事も喉を通らなかったあの頃、過去の辛かった自分を今現在の自分が振り返って会いに行くと、今の自分にも強烈などろどろとした無念さを胸に飼っていることに気づきます。
自分の心の奥底に沈む澱。到底、今死んでも良いなどとは思えないのです。

では、「どうすれば今の自分が過去の自分を見て未来に笑えるだろう」と考えたのです。未来になっていたい自分、今やりたいことなどなかった自分はそう考えたのでした。

するとヒントが出てきます。自分がこうありたい、こういう組織で働いていたい、という理想たちでした。患者ファーストでいい、食っていければいい、過去の自分のような人間を救える居場所をつくりたい。過去の自分の心を成仏させるのに必要な環境に対する、ごくささやかなヒントに気づいた瞬間でした。

今はまだ分かりません、過去の自分の心が完全に成仏するかどうかは。
ただ、未来へ続く道はこっちの方角だ、というのは理解したつもりです。
そして、未来がどうなるかなんてそれこそわからないのですが、進むべき道をいま着実に進んでいます。

「このままじゃ死にきれない、何をすれば自分は満足だろう、あの日絶望した自分が一度や二度ではないはず、深く傷ついた自分を成仏させる方法は何だろう、未来は輝いていたい、その条件を探ろう」

今やりたいことが見当たらない、もしそんなあなたがいたなら、解決にはならないかもしれませんが、このように考えてみてはいかがでしょう。絶望を見た過去の自分からきっと感謝されるような、そんな未来の自分に出会えるかもしれません。

Text / Dr.Taro

▼Dr.Taroさんによるコラムを他にも読む▼

【関連書籍】『 NYの人気セラピストが教える 自分で心を手当てする方法