SAVOR LIFE編集的 “it” フランスブランド

今回は「パリジェンヌのエスプリ(精神)」を感じられる秋冬服探しにぴったりなブランド3つをSAVOR LIFE視点で紹介します。

SEZANE (セザンヌ)

創立10周年を迎えたパリ発ブランド。フランスに8店舗、アメリカに2店舗あり、実店舗はないが、2024年6月に日本語サイトをオープンさせ本格的に日本展開スタート。

パリ在住、国内外で人気のvlogger、井筒麻美子さんも紹介しています。現地ならではの店舗での買い物の様子は、自分に似合う色というより「好きな色を選ぶ、探す」という印象でした。

ヨーロッパらしい、いい意味でくすんだ色調のバラエティあふれるカラー展開が魅力。インスタグラムのストーリーズで頻繁に紹介されるユーザーたちのコーディネートも参考。現地在住者ならギフトとしても買いたいライフスタイルグッズも揃っています。

ROSAE Paris (ロサエパリ)

はっきりした白か黒だけでなく、ベージュやキャメル、グレーなど落ち着いた色調が魅力。シンプルな装いこそが“パリシック”。パリジェンヌの普段着は、お金をかけてハイブランドを揃えなくても、肩の力が抜けた(エフォートレス)もので完成されるスタイルだと教えてくれるブランドです。

「Responsible」「Sustainable」を掲げていることもあり、オーガニック素材を始めとする調達のエシカルな部分も特徴。実際に着てみましたが、インテリアに溶け込むかのような色調で、外着というより家でのくつろぎに似合う着心地も魅力でした。

Rouge(ルージュ)

赤い表紙が魅力的な代表作『パリと生きる女たち』の著者であり、モデル、女優など様々な顔を持つイット・ガールとして有名なジャンヌ・ダマスによるブランド。

ジャンヌ自身やモデルたちが表現する「パリジェンヌのリアル」にあえて古い加工を施し、フランスの古い映画や女優たちを交えて投稿するなど、レトロな印象付けも大切にしているようです。

赤も魅力的。本場だからこそのブランドイベントは、初秋に行われていたデニムだけのポップアップ「Café Rouje」。季節問わず永遠のパリジェンヌアイコンである青いデニムにルージュ(赤)をまとうというスタイルを存分に味わえそうなものでした。

〜守りのファッションを大切に〜

ヨーロッパの冬の始まりは早く、その寒さは日本よりさらに厳しく、寒さから身を守れるcosy(コージー)な装いも特徴。一見おしゃれだけど「攻め」より「守り」を意識したヨーロピアンファッションから学べることは、ある意味で「ご自愛」だと考えます。

洋服、小物選びの視点においてお洒落やシックといった雰囲気はもちろん大事ですが、冬は何より身を守ることが最優先です。

冬の寒暖差や冷えから身をしっかり守ることのメリットは、働き方にも及びます。

たとえば天気予報で暖かさは予想されても、早朝から起き出す私のような人は、首と手足、見えない部分の内側のインナーケアをしっかり手厚く。

ですが移動時には一変、電車内や移動先の屋内の空調により不必要に上半身だけカッカしてしまうことも。だからこそ息苦しくも、見苦しくもならないように、首周りなどの風通しの調整だけは入念に計らいます。(ちなみに私は満員電車内のダウンの息苦しさ、暑苦しさが苦手です)。

これは9 to 5(外出)が基本の私ならではの気づきですが、帰宅が遅くなる方は、前もってよりしっかりした身心地の「完全武装」が必要です。

限られた外出時間でも「身心地よく」に妥協しないこと。ちょっと気分転換に冷たいものを飲んでも、仕事内容で冷たさを感じるような心が冷えるようなことがあっても、多少のことで揺らいだりしない、どっしり安定した文字通り「あたたかい自分」で仕事にも向き合えるのです。

これは男女とも、老若問わず伝えたいこと。「寒い寒い」と環境のせいにあたらず、ご機嫌な自分でいられます。それは他人をも安心させることができます。

引き続き、この冬の厳しい寒さから身を守り、心も身体も冷やさないおしゃれをどうぞ。

#いつも心にご褒美を

Text/ Anna Koshizuka(SAVORLIFE 編集部員)

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