「ポン酢マヨ」という魔法の味付け。

低脂質、高たんぱくで優秀な食材の代表格、鶏むね肉をよく食べています。安売りされているものをまとめ買いして、塩麹に漬けて冷凍保存しておくのが定番です。解凍すればすぐ使えるので便利。

先日、その鶏むね肉を使った料理が実に美味しく仕上がりました。今日はその話をします。結論から言うと、味付けに「ポン酢マヨ」を使ったところ、これが本当にお店で食べるような仕上がりになるんです(松屋あたりで食べられそうな美味しさではないか? と自画自賛しました)。

材料は鶏むね肉に玉ねぎ、茎ブロッコリー、しめじ。まずは鶏むね肉をフライパンで軽く焼いて、表面に焼き色が付いたころに野菜を投入。ここで一工夫。鶏むね肉を野菜の上に移動させて、蒸し焼きのような状態にしました。こうすることで、野菜に旨味が移りつつ、鶏むね肉も硬くならずやわらかく仕上がります。

塩麹で漬けていた鶏むね肉だったので、ある程度塩味がついているとはいえ、野菜を少し味見してみると薄味。それで思いついたのがポン酢マヨです。ポン酢は醤油と酢を半量ずつ混ぜて即席で。ポン酢を回しかけたあとにマヨをかけて、野菜と鶏むね肉に絡めながら炒めたところ、驚くほどクリーミーでコクのある味に。誤ってマヨネーズをやや入れすぎたことが功を奏しました。パートナーも美味しい美味しいと満足していて、残ったタレをご飯にかけて平らげるほどでした。

ポン酢とマヨネーズが嫌いな方でない限り、ポン酢マヨという味付けは絶対的な美味しさがあります。ポン酢そのものが手元になければ、醤油と酢を混ぜるだけで作れますし、マヨネーズのクリーミーさのおかげで魅力が増します。

私が今日何度でも伝えたいのは、ポン酢マヨの美味しさとその簡単さ。特別な調味料がなくても、手軽に作れる料理の可能性を広げてくれるこの味付けを発明した方に感謝しつつ、次はどんな食材で楽しもうかと考えています。

Text / 池田園子

【関連本】『ポン酢とマヨは1:1がいい

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