この根拠のない自信は、どこからやってくるのだろう?
自分自身の不思議に思うことの一つで、「自己肯定感が高い」とも言えるかもしれません。
生まれ持った性格?
親の育て方?
育った環境?
それらも関係あると思いますが、他にも理由があるはず。と思い、いろいろと調べてみました。
自己肯定感を上げる方法の一つで気になったのが、「成功体験が重要」だということ。
私には自慢できる学歴も職歴も資格もなく、唯一あるのは中学時代卓球部に所属し、個人で県大会に出場したことくらいです。
しかし部活をがんばったことよりも、練習をサボって『行け!稲中卓球部』を読んでいた記憶の方が鮮明に残っています(一応卓球の漫画ですが言い訳にもならず、何度も怒られた中学時代)。
私の成功体験とはいったい……。
そういえば大人になって、何かを継続して行っていることを褒められる機会が増えました。
ピアノ35年(レッスンを受けていたのは実質11年)、日記27年。
最近では、Webメディア「恋するご当地調味料」の運営3年半。連動する音声配信は70回を超えました。
がんばって続けてきたという感覚はありませんが、これらが成功体験の積み重ねとなっていた可能性が高いです。
ピアノは本当に35年やってきたのかと疑われるレベルですが、弾きたい曲を弾けるようになった喜びは数えきれないほど味わっています。
当初ブログとしてひとり黙々と調味料について発信していたメディアは、今では多くの企業と関わるようになり、プレゼント企画に商品を提供していただいたり、モニター企画を実施できるようになりました。
どれも自分が楽しくて続けてきたことですが、小さいながら常に新しいことに挑戦しており、冒頭の「根拠のない自信」が生まれたのかもしれません。
自信があると、他人からの評価や言動が気にならなくなるため、心が安定して自分の軸がブレません。
じゃあ、どうやって継続するのか。
今継続できていることは、環境を整えていることが大きな理由と言えます。
ピアノのレッスンは、小学生の頃から常に課題を3曲与えられていました。
これが苦痛でしょうがない……。やる気は出ず、もちろん練習もしないため上達しません。
そこで中学生の頃、「将来音楽の道に進む予定はないので、1曲は自分の好きな曲を弾かせてほしい」とお願いし、テレビや映画などの好きな曲から、課題を選ばせてもらうようになりました。
この頃から練習が楽しくなり、40代の今もピアノはよい息抜きになっています。
日記は、書いても書かなくても、1行だけでもOKという低いハードルを設定しているため、ほぼ無意識で書いてこられたのでしょう。
Webメディアは、月に最低2記事アップすることを決めて始めました(個人ブログで稼いでいる人が聞いたら呆れるほど低いハードルです)。
3年半経った今も、記事数やPV数はそこまで重視せず、濃いファンがつくようなメディアにすることをモットーに企画運営しています。
そして、音声配信。
今やスマホ一つで完結する音声配信ですが、私の場合は台本を書いて喋るだけ。収録から配信までは、信頼できる方に任せています。
個人事業主として働くようになり「どこまで自分がすべきか」ということを常に考えるようになりました。「無理をしたらできる」という環境では、私の場合続きません。
仕事に限らず、苦手なことや想定外に時間がかかることは、人やツールに頼って、自分が楽しめる環境をつくることが継続への第一歩だと確信しています。
Text / Asako Yano
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