もう浮気しません。

歯ブラシにタフトブラシ(毛束が細い歯ブラシ)、歯間ブラシ、フロス、そして時々マウスウォッシュ。これらのセットで歯と口の中の清潔を保っています。特に歯間ブラシは、矯正後に歯並びが整って、均一に狭くなった歯間の汚れを取り除くのには欠かせない存在になりました。

そんな中、ある出来事が私に「浮気しないこと」の大切さを教えてくれました。

普段愛用しているデンタルプロの歯間ブラシ(サイズ1、SSS)は、驚くほど丈夫で長持ちします。製品情報には「衛生上および機能上、製品1本につき1回のご使用をおすすめします」とありますが、これは販売戦略上の文言だと認識しています。

仮に1日3回、1本ずつ使うと1日3本。1ヶ月(30日計算)で90本。となると、15本入り300円の本製品を月6パッケージ買う必要があり、月あたりのランニングコストは1,800円。年間に換算すると21,600円。歯間ブラシ代が1年に21,600円。10年で216,000円。そんなにかかる?

長年愛用している者として言わせていただくと、正直、一度使ったくらいではまったくへこたれません。朝昼晩3回使っても1週間以上もちます。というと、メーカーさんから商売の邪魔をするなと嫌われそうですが……。でも、言わせてください。本当に質が良いのです。

何度使ってもまったく壊れないため、当然、1回で捨てるという行動はしません。自宅では使うたびに洗って風通しの良いところで乾かしています。この生活をもう6〜7年続けていますが、衛生面で問題になったこともなく、口が臭いと指摘されたこともありません。

ある日、デンタルプロの歯間ブラシが手に入らず、好奇心で別の商品を購入してみました。これが大きな間違いでした。価格は似たようなものでしたが、品質が低すぎて驚き呆れました。開封したばかりの歯間ブラシを数本の歯間に抜き差ししただけで、根元がぐにゃりと折れてしまったんです。他のものを試してみても結果は同じ。まったく使い物にならず、失望が残りました。

そして、お金を無駄にした以上に、どうしてこんな粗悪な製品が商品棚の目立つ位置をキープできているんだろう? と不思議でなりませんでした。ドラッグストアがその商品を堂々と選んでいることは、顧客の信頼を失うことにつながるのではないか、と思ったほど。

この経験を通して、自分が信じたものを貫き通す決意をしました。良いと思ったものは、変えずにリピートすることが最善だと。さらに、再びこのような失敗をしないために、愛用するデンタルプロの歯間ブラシをまとめ買いすることに。在庫が残りわずかとなったタイミングで購入する際は、1パッケージではなく2パッケージ購入しておけば、在庫切れの際に余計な浮気をするリスクも避けられます。

歯間ブラシは歯や口の中の衛生を保つのに不可欠なものです。使わなくなることは考えられませんし、だからこそ買い溜めしておいても決して無駄にはなりません。

今回の失敗から学んだのは、「自分が良いと思ったものを信じ続けることの大切さ」です。そうすることで無駄なものにお金を使うことなく、選択する時間も不要になり、愛用する製品・メーカーに対し購買行動を通じて応援の意思を示せる。そう考えています。

Text / 池田園子

【関連本】『大人女子のためのデンタルケア事典

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