ジム課金しないと、筋トレできない人。

新年も変わらずエニタイムフィットネス(24hジム)に通っています。年末年始は自宅で普段とまったく同じ生活を送っていました。仕事の連絡がほとんどないことやパートナーが常に家にいることは普段と違うものの、ほかは何も変わらない日常。そんな「いつも」の一部として、ジムに行きます。

昨年、セルフ整体と称されるオンラインボディメイクレッスンを年間契約したところ、最初の1ヶ月以外まったく続かず、というかログインすることもなくなり、作り込まれた良質なコンテンツと年額の12万円を無駄にしてしまいました。

自宅でできるサービスよりも、ジムに足を運んで運動するという行為が性に合っているようです。自宅だと運動系コンテンツへのやる気が湧かないみたい、というか意思が弱い。ジムという場所、そしてそこでの経験に、惹かれるものがあるのだと思います。

ジムの魅力は何かというと、機能面(=身体を鍛える環境整備がされている)だけではありません。毎日通い続ける中で感じるのは、その空間の居心地の良さです。ジムに集まる人々は、各々が自身の目標や目的に向かって真面目に取り組んでいます。一人ひとりが集中し、黙々と鍛えている。そのピンと張り詰めた空気感が心地よいのです。

この空間にいると、私自身も「健康でありたい」「筋肉という服を纏いたい」という気持ちが自然と湧き上がります。会話を交わさずとも、友達にならなくとも、そんな意識でつながる仲間的な人々とともに、自分を高めるパワースポットなのです。

ふと思えば、この感覚は他の場所にも通じるものがあります。たとえば、それぞれが好きな本を選び、読んでいる図書館。一人ひとりが静かに過ごしながら、本を開いたり考え事をしたりする喫茶店。こうした「それぞれが自分の目的に集中している空間」で、私は居心地の良さを感じて、そこへ行きたくなるのだと思います。ジムもまた、そんな空間のひとつだから。

今年も私はジムに通い続けます。月額7,480円という費用は、健康な心身を手に入れるための必要経費と考えています。そして、この空間が私にとって「心地よく過ごせる場所」である限り、これからも変わらず通い続けるつもりです。ジムでの時間が、自分の心と身体を鍛え、整えて、日常がさらに充実していくと信じています。

Text / 池田園子

【関連本】『筋トレが折れない私をつくる!

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