今日もコートの話。今は気に入った3着に絞り込み、それぞれに適したシーンで着ています。
ドゥクラッセの「マジカルサーモ・ボアフードコート」(ブラック、S)は2023年1月に買って、着用も3年目に。重くもなく、着膨れもしないのに、ダウン並みの暖かさが叶います。
お尻が隠れるくらいの丈で、自転車移動時のほか、歩いてジムに行くとき、近所に出かけるときなど、3着のうち最も活用しています。とくに、夕方〜夜間に自転車に乗るときにはフード部分の白が暗闇で目立って、安全性もアップ。汚れたら洗濯機で丸洗いできる手軽さ(※ブランドは手洗いを推奨しています)もあり、普段使いに最適です。
実は12月にもう少し着心地が軽いタイプが欲しいなと、「さらなる軽量化に成功した」と謳う新作のマジカルサーモコートを買いました。確かに驚くほど薄くて軽いものの、同じマジカルサーモが使われたものとは思えないほど、着て移動してみると寒く感じられ、泣く泣く手放しました。母に譲って、今頃誰かの手に渡っているのでよしとします。
マジカルサーモ・ボアフードコートの話に戻します。商品説明によると、冷気を遮断する高密度生地で、熱を蓄える機能中綿を包み込み、軽さと暖かさを両立させる独自の多層構造がその秘密だとか。この設計により、薄手でありながら優れた保温性を実現しています。
さらに、雨や雪の日でも問題ない撥水加工、コーデの幅を広げるリバーシブル仕様なども特徴。私はブラックの生地×ゴールドのファスナーの高級感ある見た目が気に入り、裏側にして着たことはありませんが、裏側のトープも華やかな色合いで素敵です。胸元に縦についたポケット、その金具に結ばれた黒いリボンも、デザイン性の高さが気に入っています。艶とハリのあるグログラン素材の生地も上質です。
フード部分のボアはちょっとかわいすぎるかな……と思うこともありますが、暖かいため見た目よりも機能を優先しています。これらのディテールが全体的な美しさを引き立て、大人っぽさ・上品さを醸し出してくれるような気がします。
機能性とファッション性を兼ね備えた優秀なコートです。2021年か2022年モデルということもあり、もうブラックは売られていないようですが、気になる方はこちらから見てみてください。
Text / 池田園子
【関連本】『コートの本』
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