「安田ふぁーむのお米・未来会議」(ワークショップ)に参加してきました。大阪府豊能郡能勢町で農業を営む「安田ふぁーむ」さんが主催するもので、お米のブランディング(ネーミング)をテーマに顧客が集まって意見を交わす場でした。
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私が安田ふぁーむを知ったのは、福岡市から豊中市に引っ越してきた1年前のこと。主食である玄米をどこで購入しようかと検索している中で「地産地消が理想」「顔の見える農家さんから買いたい」という考えから安田ふぁーむに辿り着きました。
Webサイトでは自然派の農業に取り組む姿勢や農家の安田翔さん・歩さんご夫妻のキャラクター、娘さんたちを含む家族の写真、豊富なコンテンツが掲載され、熱意や温かみを感じたのを覚えています。
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すこやかに生きている人たちだなあ。そして、すこやかに生きることをお米づくりや、同時に行うジム・ゲストハウスなどの施設運営を通じて発信している人たちだなあ。そんな感想も抱きました。
これまで、私はリピーターとして二度購入しています。うちの構成員はふたりで、お米の代わりに別の主食を食べる日もあるので、数人の家族と比べると消費量は少なめです。ただ、玄米がなくなったとき、安田ふぁーむオンラインショップに在庫があれば注文します。
継続購入を迷わず決めた背景は、つくり手のキャラクターがいいなと思ったからです。美味しいお米や活動・発信内容はもちろんのこと、うちまで配達してくださる際に交わす何気ない雑談、顧客に気遣ってくれる温かいやりとり、太陽やひまわりのような明るいエネルギーが、購入を続ける理由になっています。
ちなみに、安田ふぁーむのお米は、炊くのが難しいと言われがちな玄米でも簡単に美味しく炊けます。電気圧力鍋(おうちシェフPro)で炊いた玄米が、お米を主食とする日の主役になり、昼だと2〜3杯食べてしまう(おかわり)のが当たり前になるほど。それくらい美味しいのです。
特に炊きたての味わいは格別で、出張や旅などでしばらく食べられないときには、早くあの玄米が食べたい……と恋しくなるほどです。帰阪後の一食目に、安田ふぁーむの玄米を炊きたてでいただくことは、自分にとってご褒美であり、身体を労わる良質な栄養でもあります。
さて、今回の会議の話です。まずは、翔さんによるプレゼンからスタート。これまで・これからの取り組みについて共有いただき、ブランディングをお手伝いするプランナーさんから具体的な説明があったあと、ブランディングのためのアイデア出しを行いました。
付箋を使って単語ベースで思いつくことを書き出し、ネーミングの素材を集める作業です。私は「恋しい」「いつも食べたい」といった感覚を表現する言葉、翔さん・歩さんのエネルギーに満ちた明るさを想起させる言葉が多く出てきました。
今回の経験を通じて再確認したのは、美味しさや品質などの機能性はもちろんですが、「誰がつくっているか」といった“意味的要素”が商品・サービス選びの重要な基準になるということ。
安田ふぁーむのお米が人気なのは美味しさだけでなく、ご夫妻の人柄や彼らから感じられる温かいエネルギー、ものづくりに対する情熱的な姿勢が顧客を満たして、応援したい気持ちにさせられるからだと感じました。
会議のあとは安田ふぁーむのお米をいただきながら皆でランチ。地元産の野菜をふんだんに使った具沢山の味噌汁や近隣のお店から取り寄せた美味しいデリが並び、大満足のひとときを過ごしました。
初めて訪れた安田ふぁーむ及び能勢町、とても空気が澄んでいて、いい場所でした。Webサイトにもあるように、「心と身体の健康」「地域課題の解決」を事業のテーマにしていることから、美味しいお米をつくるのと並行し、ゲストハウスやジム、シェアハウスなどの運営も行うなど複合的な取り組みをしているのも唯一無二だと思います。そもそも、今回のような会議を開くのも独特で、とても素敵だしユニークです。
大阪市内からは車で1時間ほどで行ける場所。いい気があふれていますよ。また行きたいです!
Text / 池田園子
【関連本】『好きなものを食っても呑んでも一生太らず健康でいられる寝かせ玄米生活』
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