日本ではお餅需要が爆増する年始。私も基本的に年始〜1月(お餅を消費するまで)にしかお餅を食べませんでした。
そんな中、ゴトチョ姉さん(ご当地調味料姉さん)で、友人の矢野麻子さんの音声配信を聴いたとき、彼女が「お餅が好きで年中食べている」と話していたのが印象に残りました。
そして、お餅を使ったカフェもやりたいとか! (ニッチだけど需要はありそう)
確かに、お餅って主食として年中食べてもいい食材だなあと、今さらながら気づかされました。
お餅の魅力はいくつもありますが、例えば、グルテンフリーであることが挙げられます。そして、脂質は0に近いです。さらに、最も簡単な方法として、電子レンジで加熱すればすぐ食べられる手軽さも◯。
一方で、ご飯よりも満足感が薄く、食べすぎるリスクも感じます。質量的に1個だと少ない感覚を持ってしまう。で、2個以上食べる(と言いつつも、昼間はごはんをおかわりするので大して変わりませんね)。
うちでは年末になると父方の祖母がお餅をついて送ってくれます。丸餅と豆餅(黒豆が入ったお餅)の2種類が定番です。特に豆餅は大きな塊で届くため、薄くスライスして冷凍保存しています。
お餅の食べ方として、私は焼くよりもレンチンが好きです。焼くと一部が硬くなるのと時間がかかるのとで、レンジでの調理を好んでいます。柔らかくしたお餅に醤油をかけたり、海苔を巻いたり、チーズを乗せたりと、手軽な和洋アレンジを楽しんでいます。
そんな中、先日買った明太子がきっかけで、新しいお餅レシピに挑戦しました。買ったはいいものの、そもそも何をつくるために明太子を買ったのか忘れてしまい、冷蔵庫の中で明太子と目が合うたびに使い道を考えていました。明太子パスタにしようか、残ったじゃがいもと明太子を組み合わせてサラダにするか……。
そんな中、お餅との組み合わせをひらめいて、行動に移したのです。糖質と脂質だけではバランスが悪いと考え、納豆も加えることにしました。レンジで柔らかくなったお餅に、タレなしの安価な納豆にトリュフ醤油を混ぜて乗せ、その上に明太子をトッピング。
この組み合わせは香りも味わいも抜群で、明太子の明太子らしさを楽しむことができました。朝食として食べたところ、簡単で腹持ちの良い一品でした。
麻子さんのお餅ラブに関する発信や自分の小さなアイデアが、食卓に新しい楽しみをもたらすことになりました。こうした日々の発見や気づきは本当に豊かだと感じます。
最後に。私が一番好きなお餅は、祖母お手製の豆餅です。幼い頃から食べ慣れているのもありますが、お餅とたっぷり入ったほくほくの黒豆の自然な甘さが、素朴な美味しさと食感の満足感ももたらしてくれるから。
お餅はいつ食べても美味しいし、工夫次第でいろいろなレシピができます。生活を楽しむヒントをくれる友人の発信×日常のひらめきの掛け合わせをこれからも楽しんでいきたいです。
Text / 池田園子
【関連本】『お餅の便利帖』
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