行きたい場所は行きたいうちに

ある平日の昼間、今日がチャンスだと思い、園田競馬場へ行ってきました。

園田競馬場は地方競馬で、基本的に平日にしか営業されていません。なかなかタイミングが合わなくて行けずじまいでしたが、日中まとまった数時間の予定を確保できたため、迷わずGO!

行きたい場所には、行きたいときに行かないと、行けなくなる(ことも往々にしてある)のが経験則です(行けなくなる理由は内部要因・外部要因いろいろ)。

阪急園田駅に到着し、20分ほど歩いて向かいます。1日に何本か無料送迎バスが出ていますが、有酸素運動目的で歩きました。

10時50分頃に到着。入場門やレース場の外観は昭和っぽさがあるものの、施設内はとてもきれいで今風です。トイレをはじめとするよく使う場所もぴかぴかで、椅子もたくさんあって快適に感じられました。

2レース楽しもうと、11時10分〜の第2レースとその30分後の第3レースの馬券を購入。馬券といっても1レースあたり100円という、お遊び感覚の額です。こういうギャンブルに対して私はケチでして、少額しか入れないと決めていて、お金をほとんど使わずに楽しみます。

ちなみに、今回の訪問における最大の狙いは「馬を見ること」でした。住んでいる豊中市に乗馬スクールがあり、付近を通るたびに馬を目にして、その美しい姿に惹かれて「もっと馬を見てみたい」「全力疾走する姿も見たい」という気持ちが湧きました。

あるとき、元同僚とやりとりする機会があり、何かの会話の流れで隣接する尼崎市に園田競馬場があることを教えてもらいました。行こうと思えば自転車で行けることも分かり、行きたいリストに加えておいたのです。

確かに、馬はたくさん見られました。レース前に軽くアップする馬の様子も間近で見られます。レースはほかの公営ギャンブルと同様、大迫力の走りを観客席から生で見られるのはほんの一瞬。

速すぎるから仕方ないのですが、結局はスクリーンを見るしかない。ヘリコプターに乗って走る者たちを同速度で追いかけ、上空から俯瞰的に見る有料プランがあれば、人生で一度は申し込んでみたいな、なんてことを空想しました。

訪問の狙いはもうひとつあります。それは競馬場グルメです。10年前、ボートレースWebサイト運営の仕事をしていた時期があり、都内のレース場を中心に取材に行っていました。私のミッションはボートレース場に女性客を増やすためのコンテンツを企画・制作すること。

女性が見て、関心を持って、行動につながるようなコンテンツを企画立案し、読み物に落とし込んでいたのです。女性に限らずですが、新規で来てくれるライト層にささるのは、食事処や施設のきれいさもありますから、ボートレース場内のグルメは積極的に取り扱っていたんです。

食べてみると美味しくて、しかも非日常な空間に来ているお祭り気分もあって、より魅力的な味わいにも感じられます。以降、何度か旅先でもボートレース場に寄る機会があり、そこでしか食べられないグルメを楽しんだものです。揚げ物や味の濃いものなど、こってり系が目立ちますが、それも美味しくて。

園田競馬場のグルメも美味でした。とくに1階の食堂エリアにある「園田屋」の粕汁はおかわりしたいくらい絶品。卵焼きもボリューミーで、和風出汁がよく効いていて、大満足します。

これも必ず食べたい!と事前に狙っていたマグロカツサンドは「一八」で購入。美味しくてこちらも追加購入したいくらいでした。

食堂エリア

グルメは以下の記事を読んで予習して、あらかじめ目星をつけておきました。

いられる時間も限られているので、今日はこのレースとこのレースを見ようと決めて行って、合間に食事をとってさっと帰る。

今回のような「数レース観戦+合間に食事を済ませる+場内を歩き回って自然と徒歩数を稼ぐ」という楽しみ方が私にはちょうど良かったです。

場所・時間でチャンスがあれば、また別の競馬場にも「ふらっ」「ささっ」と行って、超ライトな楽しみ方をしてみたいなと思っています。

Text / 池田園子

【関連本】『競馬でごはん

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