どんなに寒くても、スカートの丈を短くしてルーズソックスを履いていた高校時代。
洋服の丈も短く、しゃがんだときに見える背中をパチンと叩かれ、「またお腹冷やす格好して! 背中が隠れる服を着なさい!」と、母にしょっちゅう言われていました。
そして40代の今、母と同じような小言を道行く10~20代の薄着女性に(心の中で)つぶやいています。
それどころか、腹巻が手放せなくなりました。
「えぇっ! 腹巻!?」と10代の私が見たらショックで椅子からころげ落ちそうな姿ですが、防寒対策として最も頼りにしている相棒なのです。
腹巻をつけるようになったきっかけは、最初の妊娠中に友人からもらったこと。
お腹は温かく、そして大きなお腹も固定されるため動きやすくなりました。
その腹巻はシルク製で、厚手だけど蒸れずに快適。現在も私のお腹を温めてくれています。
私の理想の生活は、なるべく薬や病院の世話にならずに健康に過ごすこと。
体温が下がると免疫力が低下すると言われているため、最低限体を冷やさないことを意識しています。
腹巻をつけるようになって気づいたのが、お腹が温かいと寒さを感じにくくなることです。
重ね着をすると、どうしても肩回りが窮屈になったり、洗濯物が増えたりという悩みが出てきます。
そんなときこそ、腹巻の出番です。
まだ腹巻を使ったことのない方へ、腹巻の魅力をこの場を借りてお伝えさせてください。
1.服装に合わせてタイプを選べる
腹巻の種類はバラエティ豊かで、薄手、厚手、ポケット付き、ワンピース用の長い丈、高機能のアウトドア用など、服装に合わせて選べます。
チラッと見えても腹巻には見えないほど、お洒落な柄も多いです。
そしてスキーやキャンプなど、屋外で体をよく動かすときには、男女ともに腹巻一体型ショーツ(パンツ)がおすすめ(また10代の私がひっくり返りそうな商品ですね……)。
この腹巻とショーツ(パンツ)が一緒になった心地よさは、履いた人だけがわかるでしょう。
最初は冬だけの下着にしていましたが、今では真夏以外頻繁に履くようになりました。
2.コンパクトで持ち運びがラク
冬の困りごとといえば、外は寒いのに商業施設などの屋内が暑いこと。
アウターを脱ぐとちょうどよい温度になりますが、かさばるため手で持つのが億劫になります。
腹巻の場合は、暑ければ脱いで畳んでカバンに入れるだけ。
福岡の冬は短いため、私は3年ほど前にダウンコートを処分して、「コート+薄手のダウンベスト+厚手の腹巻」で冬を乗り越えています。
夏にクーラーのきいた部屋で長時間過ごすときは、部屋に入る前にトイレでサッと腹巻をつけ、建物を出るタイミングで脱ぐように。
腹巻はいつだって手軽なのです。
3.エネルギー不要で手入れがラク
腹巻は、カイロのように触れた瞬間に温かさを感じるような、外から熱を与える商品ではありません。
一番大切な、自分の体温を逃がさないようにしてくれる商品です。
しかもエネルギー不要で、繰り返し使えて経済的。
腹巻の種類によっては手洗いを推奨しているものもありますが、私は洗濯機で洗えるものを選び、小さめのネットに畳んで入れて他の服と一緒に洗っています。
Tシャツの半分以下のサイズなので、収納場所にも困りません。
まだ腹巻を使ったことがない方に上記のようなメリットを伝えると、女性は比較的早く使い始める人が多い印象です。
しかしメンズたち。
男性の方が腹巻に抵抗があるのか、「腹巻? ジジくさい」「カイロがあるからいいよ」なんてことを言います。
どうにか腹巻の良さを伝えるべく(もはやお節介おばさん、妖怪腹巻ババア登場です)、最近では男性への冬ギフトに腹巻を選ぶことが増えてきました。
最初は驚いて苦笑いしていても、数日後には「もう腹巻手放せません!」「買い足しました!」と連絡をいただくこともあるほど、好評です。
腹巻なんてジジくさい! ババくさい! と思っている方は、騙されたと思ってつけてみてください。
お腹の温もりをじわじわと感じて、もう知らなかった頃には戻れなくなりますよ。
Text / Asako Yano
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