自分が得た良い情報や気づきを、人にシェアすることが好きです。単にお節介おばさんです。
「これを見たら勉強になるよ」といった学びにつながる内容であったり、その人に合いそうなサービスであったりと、具体的な提案を添えてシェアする傾向があります。「今日まで申し込みができるよ」といった期限付きの情報を伝えることもあります。
果たして、それを取り入れるかどうかは相手の自由です。こちらとしては、あくまで私のフィルターを通した主観ではありますが、その人にとって有益だと思っているから伝えているだけで、その先の行動をどうするかはもちろん本人次第。私の関与するところではありません。
しかし、そこで行動を起こす人は限られています。「ありがとう」でおしまい。それが良い悪いではなく、人それぞれの選択やタイミングがあると考えています。
一方で、自分自身を振り返ってみると、人から情報を紹介されることもありますが、大抵は自分が「これだ!」と思うものに自然とたどり着くことのほうが多い気がします。
自分が興味を持っている分野やテーマに対する感度が高まると、関連する情報が自然と目に入るようになる。そして、それが必要なときに必要な形で目の前に現れる。
「RAS(脳幹網様体賦活系 / のうかんもうようたいふかつけい)」という言葉を聞いたことはありますか? 五感から入ってくる膨大な情報の中から、そのときの自分にとって重要な情報を取捨選択し、脳に「これに注目して」と指示を出す役割をする神経です。
たとえば、近々Kindle本を制作してみたいなあと思っていたら、その手の情報がSNSやYouTube、書店などでやたらと目に入る、といった感じでしょうか。
欲しい情報や人、組織などとの出会いは「ときが来た!」といったタイミングで、自然と巡り合うものだと感じます。
私が誰かにシェアした情報も、今すぐ取り入れられなくても、いつかその人にとって必要なタイミングで思い出されることがあるかもしれません。その瞬間が訪れるまで、情報は頭の片隅にあればうれしいなと思います。
こうした行動はGIVEの精神に近いのかもしれません。ただ、それほど大げさなことではなく、「良い」をシェアしたいというシンプルな行動です。自分にとってはごく自然なことですが、それが誰かの役に立ったり、何かのきっかけになったりすれば、私も相手も幸せに。
これからもこのスタンスは変わりません。常に「私と周囲の人生により良い影響を」というマインドを持って。
Text / 池田園子
【関連本】『あたえる人があたえられる』
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