楽しみな予定のリスケが「嬉しい」理由

自分の中で楽しみにしていた「人と会う予定」が相手都合でリスケになったとき、皆さんはどんな感情を抱きますか?

「残念」「テンション下がる」「悲しい」といったネガティブな感情でしょうか。

それとも私のように「それはそれでよし!(うふふ)」というポジティブな感情でしょうか。

私は「この人と会うの、楽しみだな」と思っていた予定でも、なんらかの事情で延期になったところで、気持ちは下がりません。むしろ、そのことを前向きに捉えています。

昔であれば、誰かと会う予定が特に楽しみにしていたものであれば、それが先延ばしになると冒頭の「残念」「テンション下がる」「悲しい」が浮かんでいました。今よりも「やりたいこと」が少なく、予定に対して執着心があったのだと思います。

一方で、今の私は生まれ変わったかのごとく、違うマインドを持っています。「そっかー、じゃーまたね!」「この時間を好きなように使おう」という感覚。

やりたいこと、やりたいこと実現に向けて積み上げていく必要のある行動も多く、「Wantに使う時間ができた!」という喜びの感情を抱きます(本当は会いたくない、というわけではなく)。

そんなわけで、大事な予定がリスケになると、「自分をアップデートする時間が延長された。やった!」として受け止めています。

たとえば、会う日が1週間、2週間、あるいは1ヶ月先に延びたとしても、その間に自分は確実に進化していると確信しています。

日々なんらかのインプット+アウトプットをし、行動を見直し、新しい行動や考え方を取り入れ、不要な行動や考え方は捨てるよう努める中で、未来の自分は必ず今よりも良い状態になれるという自信があります。

だからこそ「アップデートされた自分として会えるなら、そのほうがいいに決まっている。自他ともに」と思うのです。

この考え方は、内面だけでなく外見にも通じます。たとえば、食べ過ぎ飲み過ぎが続いて丸っこくなったなーと感じる場合も、リスケによって猶予ができることから「そのときまでに調整してコンディションをよくしておこう」と前向きな気持ちになり、行動できます(笑)。

もちろん、予定が延びた先でまた確実に会える保証はありません。人生は何が起きるか分からないので、「次回必ず会える」は100%ではないのも事実です。私が死んでいるかもしれないし、相手が死んでいるかもしれない。

その点について私は楽観的で「きっとまた会える」と考えるようにしています。リスケには何らかの理由があり、そのときに会わないのは仕方のないことだと。そして、何が起きるか分からないけれど、リスケしたタイミングで会うのが互いにとっての正解なんだと。宇宙の采配だと思っています。

だからこそ、次に会うときは「アップデートされた自分で会おう」と心に決めています。

リスケは私にとっては進化のきっかけでもあります。その期間をどう過ごすかで、相手と共有するものの質が変わる。そして、それは自他ともに良い結果をもたらすものだと考えています。だからこそ、私はリスケを悲しむことなく、むしろ前向きに、楽しみに、当日まで過ごすのです。

予定の変更を「少しずつ進化していく時間」として受け入れる。そうすることで、それまでの日々が自分を磨いていく期間になると思っています。

Text / 池田園子

【関連本】『進化思考

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