私、Dr.Taroはこのメディアに書かせていただいて数年経ちます。
いつ、どんな境遇の自分がどんな文章を書くのか。書くことは記録になります。
その時々で自分がしたかったことや希望を記録していくのは、慣れていない人にとってはこっぱずかしいかもしれません。でも、振り返ってみるとあのときの自分はこんなことを言っていたなと思えることは大切だと思います。
過去、辛かったことが皆あると思います。過去の自分を成仏させるためには、あのとき果たせなかった力のない自分に向き合ってあのときの自分を救おう! ということを私は数ヶ月前にここで書きました。のど元過ぎればなんとやら。時間の経過がそうした辛い気持ちを癒してはくれますが、自分の弱さに向き合って成長できているかといえば、そうではないことも多いはずです。事実、職場でしんどい思いをしていなければ、辛い時間は過ぎ去って日常が戻ってきます。でも、やはり職場でしんどい思いをするたびに、自分が事業を立ち上げていればこの辛さは感じずにいられたかもな。そう思います。そうすると、過去の自分を成仏させるために、過去にさかのぼって感じた辛さに向き合って、その環境を解決してみると何度も同じような辛い状況を感じずに済みます。
問題は、辛さを味わったとしても時間が経てば忘れてしまうということです。
それでも繰り返し繰り返し同じ苦痛を経験すれば、その辛さを消す方向に自分が動けるかもしれません。しかし、やっぱりコスパが悪いです。だからこうしたメディアで自分の辛かったことをさらけ出して、こうすればよかった、ああすればよかったと書き記すことは「この辛さを克服するぞ」という宣言になります。記録が未来への道しるべになります。過去の自分に向き合ったことは、実は大きな財産なのです。
この一年で自分は経済的な自由を得ること、自分の時間を確保することを達成するために京都で事業を起こそうとしています。それは過去の自分を成仏させたくて行うことです。でも、ぼーっとしているとすぐに辛さを忘れてしまいます。今の職場にいることで、辛かった自分を忘れることは幸いにもないですが、それでも足が止まってしまうことがあります。
新年が明けて京都の街を半日歩きました。それは現実的にどの地域で独立するか、どの地域を住処にするかといった具体性を築くためです。未来の具体性の解像度が上がると、解決しておかなければならないことが少しずつ見えてきます。立ち止まっていないで前に進もうとする力が湧いてきます。寝かせた方がうまくいくこともあるかもしれませんが、寝かせたら忘れてしまうリスクもあって、大抵は寝かせることなく動く! が正解なんだと思います。動いてみるとやらなくてはならないことの膨大さにも気づくことができます。
それもこれも過去の自分の記録が背中を押してくれる、そんな気がしています。
元旦に「今年の目標は◯◯!」と意気込むことに意味はないと思っていました。
それでも自分が元旦に宣言したことを書き記しておくことは、歳を重ねるごとに大事だなぁと感じるようになっています。40代も半ばになると、そろそろ人生は終盤だと感じずにはいられません。20~30代には感じなかった猛烈な焦りの中で自分の人生を俯瞰し始めます。何者でもない自分が幸せを考え始めるには遅すぎるようにも感じます。それでも「ここでは終われないよな」「周りを幸せにするために生きてんだろ」といった気持ちがあふれてきます。それもこれもやっぱり自分の思いを言葉にする、書き記す、それらが自分に効いているのです。
さてあなたは今年何を達成しますか?
達成するために今日1日どう過ごしますか?
それが未来を計画するということ。良い一年にするためにどう生きるか、考えるきっかけになれば幸いです。
Text / Dr.Taro
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【関連本】『君たちはどう生きるか』
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