デジタルとアナログの両方で、日々さまざまなことを記録しています。
例えば、デジタルでは身体の状態に関する記録を残しています。例えば、月経タイミングや体調の変化、肌の状態など、周期的あるいは突発的に起こることをメモしています。
一方、アナログでは思いついたことや学んで実践することなどをノートに書いています。飼っている猫専用のマンスリー手帳(100均で購入)を使い、排泄のタイミングや体調の変化を記録することも。とくに猫に関しての簡易的な手書きメモは、デジタルよりも手軽にメモしやすいと感じています。
記録を習慣化する中で気づいたのは、「何かが起きた直後、すぐにメモを取ることが大事」ということです。メモを取る行為自体はひとつのアクションで、別の動きに入ると「後で記録しよう」と思っていても、結局忘れてしまうことが多いからです。だからこそ「“現象”と“メモを取る行動”をセットにする」ことを意識しています。
例えば、私の月経周期はピルの影響でほぼ決まったタイミングで来ますが、それでも若干の狂いが生じることがあります。何か理由があってズレが起きている可能性もあるため、記録はマストです。
猫がうんちをした、おしっこシートをいつ取り替えた、なども大事な情報です。特筆すべき、いつもとは異なる軟便、そもそも便が出ていない、目が充血しているなども、のちのち不調原因の手がかりになるため、メモ必須です。
股から血が出ていると確認した、猫のうんちやシートを処理した直後、「“からだのこと”というGoogle ドキュメントを開いてすぐ記録する」「猫専用手帳を開いてすぐメモする」という流れを組み込みました。このように、特定の現象とメモする行動をセットにすることで「記録し忘れた」「いつそれが起きたか思い出せない」を防ぐことができます。
私は自分の頭や記憶を信用していません。というのも、恐ろしく忘れっぽいからです。何か疾患があるのでは? と思うくらい、悲しいことや嫌なことはすぐ忘れますし、楽しい記憶もどこかへ行ってしまうことがあります。
とはいえ、忘れるという現象が起きるのは、私だけではないとも思います。生きていると、次から次へと流れるようにいろいろな情報が押し寄せてくるわけですし、1日に物を考えて選択する夥しい回数を想像すると、「後であれやろう」なんてすぐ消えてしまうのも不自然ではありません。
記録を残したいなら、忘れる前に即行動に移す仕組みをつくること。記録することではなく、記録を生かすことを目的として、無意識レベルで動くのが理想です。
Text / 池田園子
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