友人にTina Tosshy Nagaiさんという方がいます。姉御っぽいキャラクターで年上なので、私は「とし姉」と呼んでいます。「もう敬語やめてや」と言ってくれたので、タメ語で交流させてもらっています。
そんなとし姉は、スタンドエフエム(スタエフ)でチャンネルを持ち、バリバリの大阪弁で軽快かつ元気をくれるトークが魅力的な音声配信をしています。最近チャンネルの存在を知ってから、私は過去放送を遡って聴くようになりました。
▼この放送も印象的でした▼
とし姉は50代半ばの大人女性。オンライン英会話講師や留学支援など、英語に関わるビジネスをしているほか、サロンをはじめ、女性をエンパワメントする活動も長く続けています。
ご本人もさまざまな発信で明らかにしていますが、バツイチのシングルマザーだった時期もあり、その後今の旦那さんと出会い……と多様な人生経験を持っていて、現在はふたりの息子さんの母。上の息子さんは米国で仕事をしています。
そんな彼女がある回で語っていた「大人になればなるほど、自分が本当にいたい人としか一緒にいなくなる」「自分の貴重な時間を大切にする姿勢がより研ぎ澄まされてくる」といった話に深く共感しました。
思い返してみると、かつての私は「時間(空き時間)があるから」といった理由で、誘いを断らず出かけることがありました。それなりに楽しい時間を過ごせるし、断る理由はないから、とりあえず行く。そんな過去を思い出します。
でも、年齢を重ねるにつれ「この人と会いたい」「この話をしたい」という明確なwant toがある誘いにしか乗らないようになっていると気づきます。逆も然りで、自分から声をかける場合もそう。
今、私と時間を共に過ごす人たち――中には1回会うと4〜5時間以上も一緒に過ごす人もいますが――それは互いにとってなんらかのwant toや価値があるからこそ実現しているのだと思います。
「価値」と言うとビジネスライクに聞こえますが、単純に「一緒にいて楽しい」「会いたい」と思える相手だからこそ時間を投資する感覚。時間は命そのものだから。お金はなくなれば稼げますが、時間は取り戻せません。私たちはそんな時間を日々、誰かと会うときに投資、あるいは浪費しているということ。
何かをきっかけに出会って、何度も会うくらいに仲良くなるのは奇跡のようにも思えますが、スピリチュアル的な表現をすると「すでに決まっている」ような気もします。そう考えると、今共に時間を過ごす人との関係を、もっと大切にしたくなります。
とし姉の放送は気づきを与えてくれるものが多いです。さすが、さまざまな人から人生相談を受けるだけあって、小気味よいトークが冴え渡ります。運気アップの話題や「今日は良い日」「開運の日」といった、気になる方も多いであろう情報も挟まれているため、気軽に聴けて楽しいです。
明るい人のエネルギーいっぱいの配信を聞きたいという方は、とし姉の音声配信を聞いてみてほしいです。自分の時間をより愛おしく思えると同時に、自分そのものを大切にしたい思いが大きくなるのではないかと思います。
Text / 池田園子
【関連本】『自分で「始めた」女たち』
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