文章で伝えることは自分にとって日常です。他者から強く求められなくても、身体が勝手に動いて書いている状態(笑)。
毎日何かしらを書き、考えを整理し、言語化しています。でも、話すことは? 書くことと話すことで使う筋肉はまったく異なります。後者の力が少ないと自覚している私は、「“話す”をトレーニング」することにしました。それこそ毎日の筋トレのように、無理なく続けていくことに。
話す練習の一種として、音声配信に手を出したことがあります。スタンドエフエムのアカウントはだいぶ前から持っていたものの、久々に使ったのは2024年春。おおしまりえさんの恋愛コーチングを受けたあと、その感想をシェアするコラボ配信をしたのがきっかけでした。でも、すぐに放置。
再度使い始めたのは、2024年夏に自主制作したヘアレスキャットに関する本『ヘアレスキャットと暮らしたい』の朗読を配信するようになったタイミング。その後、時々猫に関する情報も発信していました。
そして、また半年近く期間を空けたのち、友人・矢野麻子さんとのコラボ配信で活用するように。自分でも気まぐれに一人語りをしていたのですが、習慣になることはありませんでした。
ただ、毎日22時に配信している麻子さんの放送を聴いたり、検索して辿り着いてたまたま聴いた「モーニングドッグショー」で推薦されていた「カレン」さんのチャンネルに出会ったりする中で影響を受けます。
スタエフ歴5年と長くコツコツ続けてきたカレンさんの影響は大きいです。1,100本を超える過去放送があり、初期の放送も聴いているうちに、続けることの尊さを感じたのでした。最初の頃の放送には初々しさがあり、最近の放送はさすが5年の蓄積でこなれていて、そのどちらも異なる魅力を発しています。
先の麻子さんも同様で、彼女は2年ほどPodcastをやっているので、かなりこなれているのは確かで、やはり続ければ続けるほどトークが上手くなっているのは明らか。それらの私にとって耳心地の良いコンテンツを浴びるうちに、私も思考の整理や表現の練習として、スタエフという場を使わせてもらおうと決めたのです。
「毎日1回3分以内の音声配信をする」と。
今、オンライン講座の展開を目指して準備していることも、毎日音声配信をすることにした理由のひとつです。講座では人前で話すことになります。話す練習として、音声配信を活用するのは理にかなっています。レクチャーするためのスピーキング練習は別途必要になるでしょうが、毎日家で欠かさず気軽にできるのは、自己完結する音声配信です。
テーマは特に決めていなくて、そのときどきで話したいことを話します。ただ、「1テーマ3分以内で話す」というルールをひとつ設けました。3分という時間は、短すぎず長すぎず、ひとつのトピックを簡潔にまとめるにはちょうどいいなと。聴く方も疲れにくいでしょうし、歯磨きしている時間などに聴いてくれそう。
限られた時間の中で、いかに情報を削ぎ落として、無駄のない伝え方をするか。言葉の取捨選択の実践。「えー」「あー」「そうですね」「その」といった不要な言葉も徐々になくしていきたいです。
この3分ルールの先には、さらなる挑戦が控えています。いずれは「1分以内にまとめる」トレーニングも取り入れてみようと考えています。短い時間の中で要点をまとめ、聞く人の心に残る言葉を届ける。その鍛錬は、思考の精度を上げることにも寄与するはず。
長年続けてきた書くことと同じように、話すことも呼吸するくらい自然なものになるよう、この小さな習慣を積み重ねていくつもりです。
初日に3本、翌日1本収録して(ここまでとても楽しかった)、ひとまず習慣化に至る「3」のハードルは超えました。次は「30」に向けて続けていきます。
Text / 池田園子
【関連本】『音声配信stand.fmの始め方と収益化方法』
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