松屋メニューに魅せられつつも、自炊する。

チェーン店の中でも「松屋」が特に好きです。秋には松屋アプリをスマホに入れて、定食メニューが50円引きになるクーポンを使用しているほど。

定番メニューを久しく食べていないな、食べたいなあと思いつつも、惹かれて食べるのは新作。告知ポスターを見るたびに、次はこれを食べたいと思い、食事のバランスを考えながら、いろいろなタイミングが合えば立ち寄ります。

外食の魅力は、家ではつくれない料理が食べられること。松屋もそうで、こってりした洋食メニューもそのひとつです。ただ、脂質量はこれまで食べてきた経験から把握しています。だからこそ、脂質量を気にするマインドのときは、行くかどうかの判断も慎重になるのです。

最近、松屋の前を通ったときに「煮込みトマトチキン定食」の告知を見ました。クセになる美味しさであるのは間違いなく、その場で入店したい気持ちが湧き上がったものの、「今は脂質を抑えた生活をしている」とすぐに思考を切り替えました。そこで、近い材料を使って自宅でつくることに。

作り方はシンプルで、トマトの水煮缶を使い、油を使わずに煮込みます。玉ねぎやじゃがいも、きのこ、ブロッコリーなどの野菜を加え、しばらくしてから鶏むね肉を投入。鶏むね肉は100gあたり脂質2g以下と少なく、1食あたりの脂質を10g以下に抑えられる優秀食材です。コクを出すためにシュレッドチーズを少量加えたものの、それでも全体の脂質は10g以下に抑えられました。

松屋のメニューは1食あたり30~60g程度の脂質量であることが多いです。一方、私は自炊の際、1食あたり10g以下、多くても15g以下にするよう心がけています。外食時は気にしないことにしているとはいえ、公開されている脂質量を見ると、自炊時の1〜2日分を1食で摂ることになるのか、と認識するわけです。

脂質をたくさん摂っても太らない身体だったら、何も気にすることなく食しているのでしょうが、私は適度な食事コントロールが必要なタイプだと分かっています。

ただ、松屋への愛は変わりません。ときどきアプリを開いて、いつこれを食べに行こう、と考えることもあります。ときどきは松屋での食事を楽しみながらも、自炊という選択肢をベースに置き続けるのでした。

Text / 池田園子

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