奇跡的に良く写った写真(滅多に撮れませんが・涙)に対して、褒め言葉をいただくとき「いい(素敵な)恋愛をしているんだろうね」といった表現が使われることがあります。
恋愛をしていると、自分をより良くアップデートしたいという気持ちが芽生えることがあります。それは心からの欲求であるケースもあれば、「綺麗でいなければならない」といったプレッシャーから来ることも。
さて、そもそも、人が魅力的に見える本当の理由は何か。それは「自分自身を満たしていること」に起因すると私は考えています。
自分を満たしている人は、自分の願望と正直に向き合い、それを現実に落とし込み(行動に移し)、後悔のないように生きているふうに見えます。その在り方が自然と外側に現れ、余裕のある雰囲気をまとい、それが魅力という言葉で表されるのではないかと。
最近読んだ『SELFISH』でもそんなことが書かれていて同意しかありませんでした。私の周囲には魅力的な人たちがいて、彼らと接する限り「共通項」として挙げられるのは、全員が「本音を押し殺さずに生きている」ことです。少なくとも私にはそう感じられます。自分に嘘をつかない、本当の意味で自分を愛する生き方の実践者たち。
まずは自分を満たすこと。そうすれば心に余裕が生まれます。その余裕が周囲にも良い影響を与え、周りの目に魅力的な人だと映り、より良い循環ができあがるのです。
私は願望に素直に生きているほうだと自覚していますが、それでもまだ『SELFISH』に書かれた28の項目のうち、パーフェクトにやりきれていないものもあります。道半ば。
それでも、誰よりも自分を愛し、満たすマインドは持ち続けています。彼に対しても「私は自分が世界で一番大事。あなたは二番。だから、あなたも私ではなく、自分自身を一番愛してほしい。自分を最も大事にできるのは自分だから」と言語化しているほどです。
説教くさいかもしれませんが、あえて伝えているのは、これこそが「幸せな状態」を維持する原理原則だと考えているから。大事な人には幸せであってほしいと願うから。
そんなわけで、奇跡の1枚に対し「いい恋愛してるんですね」とFBをもらうと、違うのよ〜と言いたくなるのです。もちろん、恋愛をしていることで輝く人もいるけれども、そうでなくても自分を満たして生きていれば、自然と魅力や魅力「のようなもの」がにじみ出るものではないでしょうか。
私は恋愛をしていません。先に書いたように、彼は世界で二番目に大切な人ですが、私の感覚としては、丸4年も関わっているといわゆる「恋愛感情」はとうに消えています。仲間、親友、最小チームといった分類がしっくりきます。
恋愛圏外にいながらも、毎日小さな幸せに何度も触れています。最小単位での生活、仕事、友人、趣味……自分を取り巻く世界の中で、できる限り自分を満たす行動をとる、という基準を持って立ち回っているからでしょう。この考え方や在り方は伝え続けていきたいと思います。
Text / 池田園子
【関連本】『SELFISH』
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