枠からはみ出てもいいノートの自由さが合っていた

私は紙の手帳を使いません。これまでスケジュールを管理する目的で2〜3回買ったことはありますが、結局予定はデジタル(Googleカレンダー)で管理するのがラクとなり、使わなくなっていました。

(ただ、手帳販促期間に書店で展開される手帳コーナーを眺めるのは好きです。各社、各シリーズで違うレイアウトや情報量をチェックして、どんなふうに使われるのかを想像するのが楽しい)

また、手帳には一定の枠があり、自由に書けるスペースが限られています。例えば、ある日に書きたいことが多くて枠が足りなくなることもあれば、ページを持て余すことも。そうした経験を経て、自分には既存の手帳が合わないというか、合わせにいこうとしてないなと気づいていました。

現在はデジタルでの予定管理に加え、無印良品の「フラットに開くノート」を活用しています。基本的な構成としては、バレットジャーナルを参考に、年単位の予定表や目次、月間カレンダー、月・週単位の目標ページも設けています。横罫線が入っているだけなので、数字やページ数は自分で書き込んでいます。といっても、それほど手間がかかるわけではありません。

毎日1ページは使うものの、日によってページ数には増減があります。この方法であれば、その日ごとに書きたいことの量に応じて調整できるため、固定の枠に縛られずに済むのです。

なんといっても、1日の過ごし方や時間配分、ノートと向き合う時間は日によって違います。どの仕事にどれだけリソースを投資するかも変わるため、既存の手帳のように決められたフォーマットではなく、ノートを自由に使う方が自分には適しています。1日に何ページ使ってもいいし、逆に1ページも使わない日があってもOK。

3月に入ってから、2週間の予定を見開きで確認できる薄型のスケジュール帳(日本能率協会)を取り入れました。これを無印良品のノートと併用し、黒革の手帳カバーに入れて持ち歩いています。1日にひとつあるかないかの楽しい予定だけを一言書き込んでいるほか、この日に必ずやり遂げたいこと、やったことなどを書いています。カレンダーをさっと見たいときにも重宝します。

2週間という期間は、1週間よりも長く、一定期間をかけて仕上げたいもののスケジュールを立てる際、見やすくていいのです。

予定管理はデジタルで、思考の整理や振り返りにはアナログのノートを。これからも自分にとってしっくりくる方法を選択し、頭と心を整理していくつもりです。

Text / 池田園子

【関連本】『書くだけで、心がととのう ひとり会議ワークブック

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