「マッサージを受けたい」と思っても、なかなか頻繁には通えないものです。私の場合、ときどきお世話になっているのが、香川県高松市にある整体サロン「RYUGI」さん。1回あたり4時間のコースです(現在10,000円)。
でも、大阪から香川までは片道約3時間かかり、時間と移動の面で気軽には行けません。「特別なご褒美」として、小旅行も兼ねて気分転換の一環として通っている、というのが実際のところ。施術は超気持ちいいですが、往復の移動で若干疲れますからね(笑)。
住んでいるエリアにもマッサージ店はあるものの、自宅から微妙に距離があることがネックで(RYUGIさんよりは格段に行きやすいはずなのですが)、行く機会はありません。
そんな理由もあり、普段はもっぱらセルフケア。もともとストレッチやほぐしをする習慣はあって、自宅にはストレッチポールやフォームローラー、ほぐし用のボール(大小)、ヨガマットなど、ケア用の道具を一通り揃えています。朝と夜にそれらを使ってコリをほぐしています。
とくに、寝違えてしまったとき、寝姿勢が悪くて肩や背中に軽い痛みを感じるときなど、適切なタイミングで使用します。コリが蓄積されてひどくなる前に、和らげよう・リセットしようと試みることで、大きな不調にならないような気がしています。
ストレッチや首・肩・腕回し、腰から捻るなどの動きは、日常生活の中でこまめにやっていて、普段から“自分で自分のメンテナンスをする”という意識を持っています。信号待ちの瞬間や仕事の合間、ジムでのインターバルなど、セルフメンテに使える時間は相当あります。
肩こりについて、面白い話を聞いたことがあります。欧米人は肩こりとは無縁な人が多いのだとか。
「欧米人」「日本人」などと一括りにすると「雑すぎる」と怒られそうですが、不平や不満を溜め込まず、ストレスを抱え込み辛い文化的な背景もあるのかもしれません。我慢したり遠慮したりして、感情を内側に抱えがちな日本人とは違って。「自分は溜め込まない!」と怒らないでくださいね。あくまでかなり大雑把・一般的なくくりですから。
ただ、言われてみれば、そういった“溜め込む”性質の有無は、肩こりの有無と無関係ではないように思えます。
私は「その日にリセット」を目指しています。心身ともにできるだけ当日中に整えておくこと。プロのマッサージに頼らなくても、日々の暮らしの中で自力でこまめに整えることで、ひどい不調に陥るのを防げるのではないかと感じています。
もちろん、誰かにマッサージしてもらう時間というのは、本当に至福のときです。やっぱり人に何か施術をしてもらうのは気持ちいい……。リラックスできますし、大事にされているなあとうれしくなりますよね。
お金と時間が許すなら、毎日でも行きたいというのが本音! そりゃそうよ〜。もし自分が富豪なら、所有するプライベートジェットで、週1の頻度でRYUGIさんに通います。(豊中市から高松市まで、プライベートジェットなら何分で行けるんだろう? 想像したこともない)でも、今はそれが現実的でないからこそ、日々セルフケアを行うことで、自分の身体は自分で守っていきたいと思っています。
自宅で道具を使って、あるいは外出先で道具がなくても首・肩や腕を回したり、指圧をしたり。そういった小さな積み重ねを通じて、自分自身の心身を労わる。人に頼らなくても、自分でアプローチする方法はあるからこそ、持続可能な形として続けていきたいと思います。
Text / 池田園子
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