現在、私は不要なモノを手放し、巡らせる動きをしている最中です。「人はひとりあたり平均して1,000〜2,000個のモノを所有していて、うち8〜9割は使っていないモノ(手放してもいいモノ)」といった説がありますが、それも分かるような気がしてきています。
連日、その過程について記事を書いている中、今日はパートナーTAROの「買い物スタンス」について書きたくなりました。彼のいいなと思うところのひとつ、それは「目的を持った買い物しかしない」点です。
彼はミニマリストと名乗っているわけではありませんが、持ち物は少なめです。どれほど少ないかというと、引っ越し時は小型のダンボール20箱以内に収まる程度。
部屋は整然としているわけではなく、床やソファには脱いだ服や洗濯後の服が散らかっていますが(ご自身の個室では服の山をつくろうが自由ですが、同居した場合、共有部分では許しません)、それでも荷物の総量は少ないのです。
なぜなのか? 意外とモノが溜まらない理由は? 行動や習慣を思い返してみると、彼は「目的のない買い物」を一切しないんです。たとえば、UNIQLOに行くのは半年に一度ほど。目的はパンツや靴下、インナーの買い替えといった明確な理由に基づいています。
服が好きでおしゃれなので、お店に行くことは適度にあるようです。でも、20代から通い続けて20年来になるショップをはじめとした、「ここ」と決めているショップにしか行かず、買うブランドも固定化されていて、「秋物を新調したいから行く」といった具体的なゴール設定をしているのです。
一方で私はというと、家庭用品や日用品の購入を担当していることもあり、スーパーはもちろん、ドラッグストアなどへ足を運ぶ機会が多くあります。
たとえば無印良品でそういったモノを買う場合、必要なモノだけを手に入れて、素早く退店すればいいのに、マーケティング施策にホイホイつられて、食品コーナーや衣服、スキンケア・コスメコーナーをふらふらし、物欲全開でモノを買うこともありました。もともと買い物が好きなので、あんな楽しい空間に行くと、そうなってしまうのも無理はないことです。また、昔は美容が好きで、美容関連の制作仕事もチャンスがあればしていたこともあり、どうしても足が向いてしまっていたのです。
新年度に入り、引っ越しに備えて、今は残すモノ・手放す(巡らせる)モノを見直す過程で、自分自身の在り方だけでなく、今後の生き方、本当に欲するヒト・モノ・コトも見つめながら、整理している最中です。
彼のように「目的がなければ行かない」「必要がなければ買わない」というスタンスをインストールしていくプロセスの中にいます。身近にいる人のよい習慣というのは、お手本にしたいものです。
Text / 池田園子
【関連本】『いるもの、いらないもの。 40代ミニマリストの過不足ない暮らし』
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