コスメに迷わない人生へ

連日、多くのモノを見直し、手放しています。化粧品(コスメ)の取捨選択もその一環です。

一般的なミニマリストの中には「1カテゴリ1アイテム」という考え方があります。そこまで徹底するのが理想的ですが、まだそこまで潔くはなれていません。それでも今回の見直しで、アイテム数をかなり絞り込むことができました。

たとえば、アイシャドウ。安易に購入していたプチプラブランドのモノはすべて欲しい人に譲り、「ETVOS」の4色シャドウだけを残し、「BIJOUM」のワンカラーシャドウを買い足しました。

BIJOUMは自分の顔タイプ(骨格や顔立ち)に合ったカラーを選べるという特長があります。不変的であり、単色で済ませられるのもラク。4色セットであっても全色は使わず、持て余す色が出てくるので、ETVOSのシャドウももう1年ほど使ったら手放して、BIJOUMひとつあればいい状態になりそうです。

アイライナーは3本。目の際を筆で埋めていくBIJOUMの暗めなアイシャドウタイプ、ペンシルタイプ、そして目尻のみに使用するためのリキッドタイプです。目尻は涙などで落ちやすいため、ペンシルではなくウォータープルーフタイプのリキッド、と決めています。

リップはBIJOUMの「マイルーティンリップ」を1本、アクセントとして使うBYTFの赤を1本、グロスをひとつ。日焼け止めは顔と身体どちらにも使えるものをひとつ、ハイライト効果のあるタイプをひとつ持っています。後者も知人の影響を受けて買ったモノで、リピートするほどではないので、それを使い切ったときには前者1本のみ所有すればOKという認識です。

このほか、ベースメイク周りは、シミやそばかすが気になる目の下部分用のBYTFのコンシーラーを、そしてその代わりにもなるようなファンデーションもひとつ。ファンデはいただきもので、今後リピートやブランド変更予定はなし。コンシーラーかファンデ、どちらかひとつあれば十分です。最後に、ビューラーをひとつ。

マスカラは今回手放しました。マスカラについては1年半前、「おしゃれをしたいとき用」として買いましたが、使用回数は2〜3回という非常にもったいない状況に。

それほどまでに出番の少ないアイテムを「また使うかもしれない」と持ち続けていました。私は自分のまつげが好きです。ビューラーを使えば自然なカールをつくれて、それが持続するからです。「今の状態で大満足」と言語化できたとき、「私の人生にマスカラはいらない」と、すっきり手放すことができました。

こうして、自分に必要なモノだけが残り、コスメはひとつのポーチに収まるようになりました。以前はこの4倍くらいある大きなバニティケースにまとめていたのですが(当時もそこまでの大きさは不要でしたが)、それも手放すことができました。今後、出張や旅行に行くときは、ポーチごと持っていけばメイクは完結するように。

また、BIJOUMのコスメは、私にとっての定番となりました。3年前にこのブランドと出会い、その使いやすさや色合いに惹かれて使っていたのですが、その後も新作コスメの誘惑に負けて遠ざかっていました。しかし、今回改めて自分に必要なモノを考え直したとき、「やはりこれが一番」と感じて戻ることになったのです。

もうコスメ迷子になる機会はないでしょう。不要なモノ選びに時間とお金を使うこともしません。必要なアイテム、似合う色、それらが納得感を持って定まったから、あとは使い切るだけ。

Text / 池田園子

【関連本】『ぼくたちに、もうモノは必要ない。

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