「私はすでに十分に持っている。足りている。満ちている。ありがとう」。そんな意識で暮らしています。
それに関連して「今あるモノを工夫して使う」発想で、モノを無闇に買わないことを実践しています。引っ越しを機に、その意識はいっそう強くなりました。
例えば、カーテンです。今回の引っ越しでは、私とパートナーTARO各自の旧居で使っていたカーテンを新居の必要な場所に取り付けました。私は1セット2枚、TAROは2セット4枚持っていて、それでほぼ事足りました。
雨戸を閉めっぱなしにしている窓については、カーテン不要と判断して、設置していません。寒い季節になれば、断熱性のあるカーテンのみ購入する可能性はあります。レースカーテンはもともと持っていなかったので、新規購入して必要な窓のみに設置しました。
ただ、唯一私の寝室だけは、カーテンが足りない状況になりました。前述したレースカーテンを新規購入した無印良品で、丈の長さ違いのレースカーテンを購入するつもりでいましたが、商品が欠品していて買えませんでした。
それが引っ越し前の話。引っ越し早々手に入らないと分かった途端、自然と「もう買わなくてもいいか」という気持ちになったのです。
代わりに思いついたのが、昔やったことがある「シーツをカーテン代わりに使うこと」でした。マットレス用の白いシーツ(春夏用)を2枚持っていますが、そのうち1枚が余っていました。そこで、そのシーツを二つ折りにし、ステンレスのワイヤークリップで数ヶ所を留めて、カーテンレールに掛けることに。こちらもそれぞれの部屋で使っていたモノが10個程度余っていたので、無駄なく活用できました。
即席のカーテンが完成し、部屋はナチュラルな雰囲気になりました。シーツは洗いやすく、とても合理的です。こちらも冬に寒さが厳しくなり、断熱性の高いカーテンが必要だと判断したときに、購入すればいいと思っています。
ちなみに、カーテンレス状態で数日間過ごしてみたところ、朝4時台に明るさで目覚めて、さすがにまだ寝ていたいので、その後二度寝、三度寝することが続きました。カーテン的なモノ、は必要だなと気づきました(笑)。
でも、エクストリーム早起きを始めた場合は、その時間帯に自然と目覚められる点で、カーテンレスでむしろOKということになりそうです。
このように、「必要だから手元にあるモノ。だけど、今すぐは出番のないモノ」を最前線に持ってきて活用していきたい。
モノを大事にして、なるべくモノを買わない、コンパクトで風通しのよい暮らしをこれからも実践していきいと考えています。今後はこうした「今あるモノを生かす」アイデアについても、少しずつ発信していきたいと思っています。
Text / 池田園子
【関連本】『minimalism』
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