「まだ使えるモノを捨てられない」私の手放し方

使えるモノをゴミとして捨てることに抵抗があります。この考えについては、これまでも繰り返し書いてきました。

裕福ではない家庭で育ってきたこと、親や周りからモノを大事にするよう教わってきたことが影響していると思いますが、それだけではなく「そのモノにまだ命がある」と思うから。

言い方を変えると、たとえ私には不要でも、それを必要とする他者がいると想像できるからです。「そのモノが輝く場所はほかにある」という感覚。

そんな私が、モノを手放すときに活用しているのが「ジモティー」です。お小遣い稼ぎをするつもりはなく、必要な人のもとに届けばそれでいい。だから出品はいつも無料。

(最近は実験を兼ねて、一部の比較的高価なモノについては「トイレットペーパー1個との物々交換を希望」と表記しています。ミニマルに生きたい者として、トイレットペーパー1セット12個を買うとき「多いな」と感じるため)

特に家電やコスメ、ファッションアイテムなどは、すぐに問い合わせが来ます。逆に、珍しくしばらく反応が来ないときもあります。

そんなときは複数まとめて投稿するのをやめて、しばらく間をあけて1品だけ投稿することにしています。

すると、その1品が偶然目に留まり、そこから過去投稿も見た人が複数の品を「まとめて引き取りたい」と連絡をくれることがあるのです。

投稿のタイミングをずらしたり、間隔を空けたりすることで、偶然出会うユーザーに発見され、モノの巡り先が決まることがあります。それがこのプラットフォームの面白いところです。

もし私のように、「まだ使えるモノをゴミとして捨てることができない」と感じている方がいたら、ジモティーを試してみてください。

その際、一度にまとめて出品するのではなく、ある程度の間隔をあけて細切れに出していくことで、譲り先がまんべんなく見つかるかもしれません。

所有物の9割が必要なモノ、普段使うモノだけになったため、ジモティーを使う機会はだいぶ減りましたが、また手放す際に活用するつもりです。

Text / 池田園子

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