「好きのなかに暮らす」ことが良思考・行動・習慣へとつながる

今の住まいに引っ越してから、キッチンのシンクを毎日磨いてピカピカにするという、新たな習慣ができました。エブリデイビューティシンク。

キッチンは調理台が広くて使いやすく、ありがたやありがたやという感覚。「この場所をきれいに快適に保ちたい」という思いから、1日の最後の洗い物を終えたあと、調理台〜シンク全体を清掃するようになりました。

調理台は布巾で拭き上げる。壁にシミを見つけたら、小さく切り刻んだ布で拭き取る。シンクは洗い物用の洗剤を手のひらで塗布して、隅々までたわしで磨く。そんな、ごくごくシンプルな掃除です。

毎日続けていると、目立つ汚れはほとんどありません。排水口のカゴも取り外して表も裏も洗い上げ、排水溝部分も掃除しています。目と手の届くところを洗い上げて、ゴミを残さないことがルーティンに。

最後は、シンク横に畳んで置いた、食器拭きなどに使った手拭いで、シンク周りの水気を拭き取って終了。この作業にかかる時間は2〜3分くらい。わずかな時間の積み重ねが、ビューティな調理台・シンク維持につながっています。

このパーフェクトな掃除はキッチンが広いからできることかもしれません。あくまで自称・パーフェクトですけれど。

以前住んでいたのは1LDKのひとり暮らし向けの部屋で、キッチンは狭く、使いやすいとはいえないものでした。モノを置くスペースも限られていて、掃除は雑に済ませるのが恒例でした。

私は料理をするのが好きです。難しい料理や凝った料理はできないし、やる気もないんですけど、毎日何かしらの料理を、バランスを考えてつくっています。自分の手で形あるモノをつくるのって、かなり楽しいんですよ。色合いや盛り付け、器などもなんとなくですけど、考えながらつくるのは幸せな時間です。

だからこそ、広くて使いやすいキッチンは、この家のなかで何より気に入っている場所で、自然と大切にしたくなります。好きと思える空間にいると、人の行動はこんなにも変わる、言い換えると別人に生まれ変わるということを、今回の引っ越しを通じて実感しました。

ガスコンロも同様に使ったあとは必ず拭き上げています。以前は汚れが気になり始めたときにしか掃除しないという、汚コンロ状態だったので、文字通り人が変わったようになってしまいました。

このように「好きのなかに暮らす」ことは、人間にいい思考・行動・習慣をもたらす可能性があるなあと感じてもいます。私たちにとっての、豊かな食卓をつくるためのキッチン。これからも感謝しながら、心地よい場所として大事に使っていきたいです。

Text / 池田園子

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