買わない暮らしのなかで買ったモノ。今日はそんな話を。タイトルに「#1」とあるので続きモノです。「買っとるんやないかーい!」と矛盾を感じる方もいるかもしれませんが、まあ聞いてください。
3週間ほど前、グラスを買いました。貯まっていた楽天ポイントで購入したため、実質的なお金を使わずに済みました。滋賀県彦根市にある会社、キントーの自社ブランド「KINTO」のグラスです。
この春、買い換えとしてKINTOのウォーターボトルを購入しました。それには使用済み食品パックやペットボトルなどのプラごみを原料として再利用した素材「Tritan Renew」が使われています。Tritan Renewの50%以上はリサイクルプラから構成されているそう。
分子レベルまで分解して素材化することで、通常のプラスチックと同じくらい丈夫で安全だとされています。商品自体はどっしりとした厚みがあります。
キントーは普遍的でシンプルなデザインを通じて、長く使えるモノをつくることを目指している会社という印象があります。こういう素材選びをしている点に、環境へ配慮する姿勢も伝わりました。誰からモノを買うか、をできる限り考えたいなあと。
さて、今回どうしてグラスを買ったのかというと、グラスを手放したからです。いつものごとく、ジモティーで欲しい方にお譲りしています。さよならしたグラスは若干装飾的なデザインで、口が少しすぼまっていて適度な深さもあり、洗いづらさが長年気になっていたのです。時には重曹を使って磨いていましたが、それでも洗いにくさが不満でした。より洗いやすく清潔を保ちやすいグラスが欲しいなあ、と思っていたのです。
新たに選んだKINTOのグラスは、緑茶用としてつくられた器だそうですが、私は水を飲むときを筆頭に、冷たいお茶やヨーグルト、ブルーベリーのような小さなフルーツ、野菜スティックを立てて入れる器としても使い、多用途で活用。容量は180mlと少なめで、深さもなく、洗いやすい点も魅力です。
新しいものを迎え入れるとき、基本的には譲り手を見つけてから購入します。「まだ使えるモノ」を安易に捨てず、欲しい方に引き取ってもらってから、新しいモノを取り入れる「買い換えスタイル」で。
手放す際はグラスを洗剤で洗ったあと、さらに重曹で磨きあげて、布巾で拭いて水分を取り、新聞やチラシなどで包みます。新品同様とはいきませんが、できるだけ気持ちよく引き取っていただけるように心がけています。
買わない暮らしのなかで買うモノ。それは特別で、長く使うモノになります。考えた上で迎えたモノだから。こうして巡らせながら、日常をより快適化していく暮らしを続けていきたいです。
Text / 池田園子
【関連本】『買わない習慣』
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