私の本付き合いとマル秘な気候変動対応策

電車の中も、オフィスも、家も、雨の日や湿気が定期的に訪れて鬱陶しい季節がやってきました。身も心もなんだか重ダルい理由は、余分な水分が体の中にも溜まっており、漢方・中医学用語で「湿邪(しつじゃ)」の季節というそうです。

つい最近、他人ごとが自分への戒めになったのは、梅雨入りしたまさに雨の日の電車の遅延で朝の大混雑の中「数カ所において、具合の悪いお客様の救護活動が発生し…」という駅構内でのアナウンス。毎年、この季節の変わり目によく耳にします。その場に居合わせてなくとも「ああ、ケアが必要な隣人がいる」と憂いています。

「雨の日は体調に気をつけて」という声かけでセルフケアを励行することには限界があり、個人差もあるのでピンとこない人も多いでしょう。けれども、次に身近な人が体調を崩していたり、頭や胃腸や関節、心までしんどくなった時のために、ぜひ具体的な対策を。

ウェザーニュースを横目に、家の中を積極的に除湿したり、体の中も「水はけ」をよくする食材を得て取り入れたり、ストレッチをしたり、とにかく家と体が身心地よくいられる工夫をしてみてください。

 

さて、今日は大人になってから覚えた雨の日限定のお役立ち行動。4月に続き、定期的に書いている「私の本付き合い」ですが、この時期ならでは、雨の日ならではで、地味に意識してきた私の気候変動対応の秘策についてお伝えします。

 

私は大雨×大荒れの風がダブルパンチの日(暮らしている海街あるある)に、なるべく紙の本や大事な書類を持ち歩かない、持ち出さないようにしています。

誰かへの紙もの、雑誌、本のギフトも雨の日は自然と控えています。

初春にはじまった自著の献本発送や書店さん巡りも、なんとなくザーザー雨の日は行動力が半減し、晴れの日限定にしていました。

濡れるなんてもんじゃなく、大切な紙ものや本が湿気るのすらイヤなのです。

MacBookをカバンの中に裸で突っ込んで持ち歩いていたのを反省し、この後、パソコンケースも新調しました。

ただし、傘やおしゃれで雨や湿気から自分の身を守るのに、手荷物を大事に守ることは「みんなのスタンダード」というわけではなさそうです。

というのも、これを持って行った雨の朝、近所の海街の出勤で私を追い抜いて行った妙齢の淑女は膝くらいまで長くしたショルダー紐を足にぶつけながら、バッグの留め具をパカパカさせ、中身も雨に晒しながらせかせかと歩いて行かれました。

こういう時こそ、雨風から守る便利なバッグインバッグがあればなあ。と心でつぶやく。

 

自分はこんなふうに誰かにお渡しするお土産などは最優先で守り、(特に地方出張の後にありがちなかみバッグは盲点)自分のためには主に本。

移動しながら今読みたい本があっても、家の中か書店内完結でちょっと我慢。コンビニで欲しい雑誌は定期的にチェックしていますが(手には取るも立ち読みで)次に晴れるまで買うのはグッと数日我慢。

 

「晴耕雨読」と言いますが、これ、大人になってから覚えた「雨読」のマイルール。

だからこそ、逆に雨の中持ち出す必要のない本屋に浸ったり、買わずに本が読めちゃうカフェ付き空間には行っちゃおう!と思い切れるのです。

雨の日の過ごし方を少しでも楽しくする工夫。人それぞれありますが、みなさんも書店内や屋内で完結する本や雑誌の楽しみ方、ぜひ日常に取り入れてみてください。

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Text / Anna Koshizuka(ゆる社会活動家/ケアライター

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