基本的に「買わない暮らし」をしています。なんでもすぐに買い足すのではなく、今ある何かで工夫するようになりました。
そんな私があえて買ったモノがワイヤレスイヤホンです。4年前にも一度所有していたのですが、当時は接続が難しくて(なんでだ!?)ほとんど使わず、誰かに譲った経験があります。
今回買ったAnkerのワイヤレスイヤホンは、ケースから取り出してPCやスマホのBluetooth画面でワンタップするだけ。あまりにもスムーズにつながり「え、こんなに簡単だったっけ?」と驚きました。以来、数日に一度は使用しています。
購入を決めた最大の理由は、共同生活における音のストレスを減らすためです。私たちの住まいは、1階のLDKと2階の各部屋が階段で直結し、音が上階まで響きやすい構造です。たとえば私が1階で映像を視聴していると、2階の自室で休んでいるTAROにも音が届く可能性大。彼は聴力がいいのでなおさら注意が必要なのです。
もともと、有線イヤホン(100均で購入)は持っていました。でも、これだとどうしても不便でした。たとえば、TAROが別室で仮眠をとっているとき、私はひとりで食事をしながらコンテンツを視聴したい。そんなとき、有線だとケーブルが邪魔になって、食事がしづらいのです。そして、有線イヤホンをつけたままだと、洗い物はできません。
一方、ワイヤレスならケーブルに煩わされることなく、洗い物時間も有効に使えます。上階にいるTAROに音が届く心配もなく、私も好きなコンテンツに集中できる。お互いのストレスを減らすには、ワイヤレスという選択肢が効果的だと感じました。
そして2階には共同の仕事部屋と、それぞれの寝室があります。TAROの寝室は私の部屋と隣接しており、彼が仮眠中や早めに就寝しているとき、私はどうしても音に気を遣います。音量を最小限にしてスピーカーから聞くという方法もありますが、聞き取りづらいコンテンツや集中したい内容には限界があります。そんなとき、耳元で音を届けてくれるイヤホンはパワフルな存在です。
今回の買い物は「便利そうだから」という理由ではなく、「互いに心地よく過ごすため」の選択でした。そして今、感謝しながら日々使っています。TAROが在宅中に私のMTGがあるときも重宝しています。
「自分の生活に必要だった」。そう言い切れるからこそ、これはいい買い物だったと素直に思えています。
Text / 池田園子
【関連本】『買わない習慣』
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